4月10日に放送された「ウチ、断捨離しました!」を見ました。それまで特番として放送されてきたものが人気で、レギュラー番組になったものでした。
今回は、その特番の第5弾「実家の断捨離」で、”親の家の断捨離をしたい”と応募した娘さんの方の家の片付けでした。この人は子供の思い出の品が捨てられず困っていました。
第5弾の「実家の断捨離」については、このブログで記事を書いています。
第5弾『ウチ、断捨離しました!』はしんどい番組だけど、得るものも沢山ありました今日は、レギュラー化1回目の「ウチ、断捨離しました!」の感想と、私のしてきた「子どもの思い出の物の捨て方・子供部屋の使い方」について書きます。
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成長した子供の部屋の片付け▶
片付けられない私を突き動かしたもの▶
「ウチ、断捨離しました!」の率直な感想▶
活きた部屋にする強い気持ち▶
物が少ない部屋の良さをその都度たしかめていく成長した子供の部屋の片付け
苦しくて片付けがすすまなかった子供部屋でしたが、節目節目で片付け、今はいきいきと活用できるようになりました。
最初の画像は、昨年、LDKをリフォームするときにキッチンにある物を一時的に息子の部屋に運んだときの様子です。
こうしてみると、LDKにある物も、この6年のモノ減らしでかなり量が減っていたことがわかります。
狭いLDKのリフォームはこちらのカテゴリから読んで頂けます。

私には2人、子どもがいました。
息子の部屋は、6年前の2013年の秋に片付けはじめました。今は、そのときの目的に応じて使える部屋になったと喜んでいます。
自閉症の息子は2013年の5月に亡くなりました。今年は七回忌をします。
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障害児の家族ってのもいいかも昨年嫁いだ娘は、私が捨てないと決めた物以外、なにひとつわが家に残さず家を出ました。
大学入学で一人暮らしを始めるときと結婚のとき、この2回の節目を利用して大片付けしたのでした。
物にも人にも執着しないタイプの娘は自分で片付けられましたが、息子のものについては、私が中心になって片付けねば先へ進めない状態でした。
息子の遺品や、両親が買ってくれたものについては、こんな記事を書いてきました。
片付けられない私を突き動かしたもの
片付けられない、片付けが大嫌いな私を突き動かしたのは、2つの強い気持ちです。
ひとつは、「このままでは、部屋だけでなく、自分も何かに押しつぶされてしまう」という焦り。もうひとつは、「この部屋を活きた部屋にしたい」という願いです。
ずっと、負い目でした。
息子本人が気に入らず使わないからというのを言い訳にして、息子の部屋を物置にしてしまっていたこと。

この部屋は息子の部屋ではありましたが、息子が使うことはありませんでした。
息子はこのとなりの寝室の方がお気に入りだったため、私がこちらの部屋を、息子のタンスや学習机が置いてあるというだけの「子供部屋という名の物置部屋」にしていました。
それが心にひっかかったままでした。あのままにしておくのは良くないと。
亡くなったことで、さらに自分を責めました。
でも今はもう、そんなふうに自分を追い込む必要はなくなりました。
息子が亡くなったあと時間をかけて片付けて、思い出を懐かしむ部屋にできたからです。
苦しくて何度も挫折しそうになったし、お洒落な部屋にもできなかったけれど、自分の目標としているところまで片付けられて満足しています。

その息子の部屋は、娘が初めての出産を終え里帰りするためもういちど片付け、つい先日まで使っていました。
今は、私が日中ちょっと義母から離れて息抜きをする部屋にしています。

先に書いたように、この部屋は昔、次の画像のように物置部屋にしていました。ですが息子の死後、私が50歳のとき一年発起して大片付けをし、今のように目的に応じで使えるようになりました。

「ウチ、断捨離しました!」の率直な感想
ものすごい物の量に圧倒された
4月10日の放送で出演していた断捨離の依頼者は、53歳の主婦、美香さん。家族は5人。3人の娘さんがいる転勤族だそうです。
広い青森の家から3LDKの横浜のマンションに越してきて8年、家の中が多過ぎる物のせいでたいへんなことになっていました。
「これはかつてのわが家よりも物が多い」「美香さん、大丈夫ですかー?」まずはじめに、私はこう口に出してしまいました。
子ども達の物や、前の転勤先での思い出の物が、なにひとつ捨てられないでいるのです。
「これはすごい。ここまでため込んでしまったのはなぜ?」私は自分のことを棚にあげ、さらに声に出してしまいました。
やましたひでこさんのひと言で
「物と娘さんの居場所、どっちが大事なの?」でも美香さんは、やましたひでこさんのこのひと言で発奮し、断捨離をすすめはじめました。
やましたひでこさんの、「生きてきた証(この場合、子どもの思い出の品物)を捨てられないのは、よくわかる。でも、取っておいてどうなる?いいことある?」という言葉は私にも向けられているように感じました。
美香さんは断捨離をすすめながら、さらに気持ちを変化させていきます。
「親子でくつろげるリビングの方をもっと広くしてほしい」という娘さんの気持ち
「娘の居場所をつくるために断捨離する!」とがんばっていた美香さんでしたが、当の娘さんの気持ちが実は美香さんとは少しずれていることがわかります。
「親子でくつろげるリビングの方をもっと広くしてほしい。お母さんががんばってくれているから言えなかった。」という娘さんの気持ちがわかり、家族で断捨離の舵を切り直しました。
美香さんに似て気持ちの優しい、可愛らしい娘さん。
その娘さんのお姉さんたちも、それぞれに思いあっていて、すばらしいご家族だと思いました。
最後はそのリビングで、「
これは捨てない」と美香さんが決めた子どもの思い出の品を娘さん達といっしょに手に取りながら、談笑している場面でおわりました。

美香さんが明るく親思いの人であることは、以前の放送で知っていました。
ですが、ご自宅もこんなことになっているとは思いませんでした。
私なら、自分の家がたいへんなのに親の家の片付けのことまで気が回らないと思います。
今までは「ウチ、断捨離しました!」を見ると、勉強にはなるのですがズシーンと気持ちが重たくなることもありました。
でも今回の放送は、今まででいちばん明るい気持ちのまま見終えることができました。
次回も楽しみにしています。
活きた部屋にする強い気持ち
片付けの目的も、気持ちを切り替えるタイミングも、臨機応変に自分で決めていい。
大事なのは、自分がどうしたいか。その部屋をどう使いたいかを知ることだと思います。
私は、自分が本当は何にどう困っているかを確かめられてから、片づけ本に頼るのをやめ、自分にあったやり方でやればいいのだと腹をくくりました。

7日の日曜日に娘と孫が自宅へ戻ったあと、息子のタンスを久しぶりにあけました。
娘と孫が帰った直後に、こんなことをしていたのは、自分を癒すためです。
衣類をたたみなおしたり風をいれたりしたかったというのもありますが、こうして時々息子のものを出して思い出すのが、なにより私を癒してくれることだと知っているのです。
娘や初孫との毎日は忙しい毎日でしたが、帰るとやはり寂しくなりました。
物が少ない部屋の良さをその都度たしかめていく
要支援2の義母との生活も1年。覚悟はしていたものの、疲れが泥のように心の底にたまって、どうしようもないときがあります。
そんなときでも、私はこの部屋に入ってぼーっとしていると、心がスッキリしていくのを実感します。
物が少なければ、狭い家でも広く使えます。同じ部屋でも、目的に応じて使い方を変えやすいです。
これらは、汚部屋だった部屋がいきいきと使えるようになった今、私が強く実感していることです。
そしてこれこそが、息子の遺品整理からはじめた大片付けで知った、片付けの最大の効果です。
「ウチ、断捨離しました!」の美香さんも私も50代。
50代は子供の巣立ちや親の介護、自分の病気など、いろいろと変化があり、心が追いつかなくなりやすい世代だと思います。
でも、前向きな気持ちで片付けてさえいれば、必ず願いは叶います。
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