こんまりさんの「ときめき片付け」で食器を整理
まだ使えるけれど、もう嫌になってしまった食器を捨てました。もっと正直に言うと、飽きてしまった食器です。この気持ちは、こんまり(近藤麻理恵さん)流片付けでいうところの『ときめき』がなくなった状態だと思います。
壊れてもいないのに手放したくなったとき、この「ときめく」か「ときめかないか」という物の分けかたにずいぶん救われてきました。
私は整理収納アドバイザーですので、「使っているか」「使っていないか」の事実で区別するのが先とお伝えしていますが、それだけでは分け切れないものがあります。そういうときは「好きか嫌いか」で判断しましょうと伝えます。これは、ときめくかときめかないかに通ずること。
今日は、こんまりさんの片付けメソッドをヒントにさせてもらい、食器を捨てるときに今も続けていることについて書きます。
目次▶
基本:処分する食器とは▶
ときめかなくなった食器を捨てる前にしている2つのこと▶
使わないのに持ち続けていた理由を知ると、捨てる自分を許せるようになる▶
終わりに*記事の初出は2019年10月17日。なぜか毎年春になると検索で読まれるため、加筆して更新します(2024年4月23日)
基本:処分する食器とは
まず、食器を減らすときに確かめることはこちら。
✔使えるが、使いにくくなってきた食器(重たい食器、使いづらいお箸など)
✔出番がなくなってきた食器(大きなお皿、○○専用スプーンなど)
✔重ねると、かさ高くなる食器(食器棚から出し入れしにくい)
✔もう好きではない食器(デザインが古いと感じる、セットもので半端に残っていて使わないなど)
最後の、「もう好きではない食器」が、ときめかなくなった食器です。
ときめかなくなった食器を捨てる前にしている2つのこと
食器棚には、よく使っている食器や好きな食器だけが入っているようにしよう。他の場所にまで置いていたちょっと良い食器を、今こそふだん使いにしよう。家じゅうを整理するうちに、食器についてもこう思うようになりました。
食器を入れておくスペースには限りがあるので、出し入れしやすくするには食器を減らすのがいちばん。
そんな私が、ときめかなくなった食器を捨てる前にしていることは2つです。
ひとつは、
最後にもういちど使うこと。もうひとつが、不燃
ごみ用の袋にいれるとき「ありがとうね」と声に出して言うこと。
「ありがとうね」と本当に声に出して言っています。
不気味ですか? でもね、心の中でだけ言うより、実際に声に出していうほうが心が軽くなるのですよ。捨てる罪悪感が消え、サッパリします。
最後にもういちど使うのもそう。物に感謝してお別れするというこんまりさん流の片付け方をヒントに、そうするようになりました。
使わないのに持ち続けていた理由を知ると、捨てる自分を許せるようになる
ちなみに、食器を整理しているときに気付いたことがあります。それは、使わないのに持ち続けていた食器には、それなりの訳があったということ。
✔母が私のために用意してくれた食器だった
✔頂きものの食器だったから捨ててはいけないと思っていた
✔壊れていないものを捨ててはいけないと思っていた
どの思いも間違ってはいません。ただ、50代後半になっていた私は、そろそろこういう考え方はやめていいと思うようになっていました。
私が抱えていたそれらの思いは、自分のためというより、誰かを意識したものだったからです。
捨てられなかった食器を手放したら、出し入れがラクになっただけでなく、もういいのでは?と自分のことも許せるようになりました。
大々的に家の片付けをはじめた10年前、私が50歳のときには、すでにこんまりさんの片付け方は広まっていました。そこで私も、著書を拝読して真似をしたのです。
はじめのうちは、物にときめくという感覚はなかなかつかめませんでしたが、家じゅうの整理をしているうちに少しずつ理解できるようになりました。
終わりに
この先の暮らしでは、そのときの自分が好きな食器、使いやすい食器を使ってご飯を食べたい。
食器の整理をきっかけに、他のもので迷ったときも、「私がどう暮らしたいか」のほうに重点を置くようになりました。たとえまだ壊れていなくても。使えるとしても。
真にもったいないのは、そのものが生かされていないことです。これからもときどき見直して、ときめく食器棚にしておきたいです。
ブログランキングに参加しています。バナーをクリックしてもらえると嬉しいです。
記事一覧とプロフィール ブログ村ブログ村ハッシュタグ#50代60代からの片付け#50代からの楽しみ方#キッチン収納
2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。