トラブルを避けるために、スマホやパソコン、インターネット上に保管されているデータを、整理している人がいると思います。私も、主なものしかまとめていなかったデジタル情報の整理の続きをしました。
2年前、生まれてはじめて全身麻酔での手術をしたのですが、そのときあらためてデジタル情報の整理を進めておかないといけないと思ったのです。
今日は、そのデジタル情報のうちのひとつ、IDやパスワードの整理の仕方についてまとめてみました。
目次▶
自分がどのぐらいIDやパスワードを使っているか、把握しておきたい理由▶
保存したIDとパスワードの確認の仕方▶
IDやパスワード、登録メールアドレスの整理の順番▶
紙でもパスワードとIDを管理する理由▶
デジタル遺品とは▶
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」▶
家族の負担を減らす、シンプルな方法も▶
おわりに自分がどのぐらいIDやパスワードを使っているか、把握しておきたい理由
自分がどのぐらいIDやパスワードを使っているか、登録メールアドレスをどれにしているか、どのようなサイトやサービスを利用しているか、いちどすべて見直し、不要なものは削除しておきたいと思いました。
そのうえで、
家族にもそれが分かるようにしておきたいと思うようになりました。
自動的に引き落としされていくことのないように
パスワードを家族にも分かりやすい状態にしておきたい理由は、自分に何かあったとき、整理していなかったことが原因でお金の無駄になるのは避けたいという思いがあるからです。
クレジットカードやネットバンクの情報もわからないと困りますが、たとえば私が管理しているサブスク等は、もし利用しなくなっても、登録を解除しなければ自動的に会費が引き落とされていきます。
また、セキュリティソフトや有料のドメイン、レンタルサーバーなども解約できるのは今のところ私だけなので、人に頼む場合に備えておきたいと思っていました。
パスワードの把握と整理は、早めに、家族にもわかるように
現代は私のような60代はもちろん、70代でも80代でも、デジタルの情報量は膨大だと聞きます。
本人が管理できなくなったあと、家族が非常に困ったという話も見聞きすることが増えました。
年齢的に、それに備えるのはまだ早いかもしれませんが、整理しておくと自分も安心です。
私はよく使うサイト(銀行・口座などの金融サービス、Yahoo、楽天などのWebサービス、LINE、TwitterなどのSNS)のIDやパスワードは変更しても覚えていられますが、それ以外だと、登録したことを忘れているものもありました。
そこで、いちどすべてを確かめて整理し、家族にも分かる形で保管しておくことにしたのです。
保存したIDとパスワードの確認の仕方
保存していたIDとパスワードは、ChromeやEdgeの
「設定」→「パスワードorパスワードマネジャー」と進んで確認しました。
これらは既に利用している人が多いでしょうし、検索すれば詳しいやり方を書いてくれているサイトがいくつもありますが、Chromeで保存したパスワードやIDの確認方法ならこちらから読めます。
↓
パスワードを管理する(GoogleChromeヘルプ)パソコン AndroidiPhone と iPadパスワードの確認だけでなく、そのサイトを退会したり削除したり編集したりするのにも使いました。
IDやパスワード、登録メールアドレスの整理の順番
IDやパスワード、登録メールアドレスの整理の順番としては…
①前提として、スマホやパソコンを開くパスワードが家族にもわかるようにしておく
②IDやパスワード、登録メールアドレスの情報をすべて確認して一覧表にする
・パスワードマネージャー等に保管してあるメールアドレス、ID、パスワードを確認してみる
・不要なカテゴリ(サービス)は解約(解除)する
・必要なもののみ一覧にする(私はエクセルでアルファベット順にしています)
・印刷してPCの外でも保管する
・有料サービス等の情報は、目印をつけるなどして分かりやすいようにしておく
③エンディングノート等に一覧表を添付した場合は、家族に、エンディングノートの保管場所も伝えておく
とくに、ネットバンクや自動更新される有料サービス、契約中のサブスクリプションサービスは、優先して整理しておくと安心です。
また、無料のサービスであっても放置していて悪用される恐れが無いとも限りません。あまり使わないものなら、自分で管理出来ない状態になる前に、退会or削除しておくのもいいでしょう。
私が登録していたID等は60件ほど。そこから不要な会員登録を解除しながら整理し、印刷しなおして、エンディングノートを入れてあるファイルに収納しました。
紙でもパスワードとIDを管理する理由
紙でもパスワードやIDを管理しておけば、万一、紙かパソコンのどちらかの情報が失われてしまっても、復元しやすいと思いました。
パソコンを開くパスワードは娘にも夫にも知らせてあるので、エクセルを開けば確かめられますが、そのパソコンがいつ何時故障して見られなくなるかはわからないですから。
私はエクセルで管理しているそのIDとパスワードを家にあるプリンターで印刷し、紙の状態でも保管しています。
その印刷したパスワードとIDを、エンディングノートの所定の箇所に挟んで保管。
また、そのエンディングノートが家のどこにあるかを、娘や夫に伝えています。
余談ですが、じつは私は、突然パソコンが故障し、エクセルlはもちろん他の大事な情報を一切見られなくなったことがあります。
結局は業者に依頼し、どうしても必要なものだけ有償で抜き取ってもらいました。費用は2万円以内だったと思いますが、痛い出費でした…。
あれ以来、エクセルやWORDに書き込んだものは、パソコンを閉じる前に必ずバックアップを取るようになっています。
デジタル遺品とは
ここでいちど、デジタル遺品について考えてみます。デジタル遺品とは、パソコンやスマホなどデジタル機器に保存されているデータや、インターネット上に保存されている個人の情報などのことです。
例えば…
✔クレジットカードやネットバンクのアカウント情報(IDやパスワード、登録メールアドレス)
✔利用していたサブスクの登録情報(デジタル新聞、動画配信サービスなど)
✔ブログやSNS、セキュリテイソフト等の登録情報
✔電話番号やLINE等の連絡先
✔カレンダーや予定表やメモ
✔画像
前述したサブスクですが、私の場合ならフィットネスクラブの会費も、退会しないかぎり引き落とされ続けます。私はまだ生きているのでデジタル遺品とはなりませんが、いつ何があるかわからないのはたしかです。
自分に何かあったとき、娘や夫が私のデジタル情報にアクセスできるようにしておけば、世話をかけるにしてもその量が減らせます。
まずは安心したい。私はこの気持ちがあったので、途中までで放置してあったデジタル情報の整理にやっと本腰をいれたというわけです。
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」
ちなみに、総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」というページで、安全なパスワード管理について具体的な方法が紹介されています。いちど目を通しておくといいと思います。
国民のためのサイバーセキュリティサイト…安全なパスワード管理について(総務省)↓こちらは総務省のトップページ
家族の負担を減らす、シンプルな方法も
パソコン内やクラウドに保存してある大量の画像の今後についても、いちど考えてみてほしいです。
私は「自分にもしものことがあったら、クラウドにある写真は全部捨ててくれていい」と伝えてあります。大切な写真のみバックアップして別で保管しているので、もうそれ以上はいりません。
バックアップに使っているUSBとディスクも、私にもし何かあったら捨ててもらっていいし、好きなようにしてねと伝えました。
もちろん家族が好きなように決めてくれていいと思っていますが、「本人がこう望んでいたから」というのを知らせておくのも、家族の負担を減らす一つの方法だと私は考えています。
おわりに
自分がどんなサービスを使っているか確認し、削除や退会できるものはしておき、IDやパスワード、登録メールアドレスを一覧にして家族にもわかるようにしておくと安心です。
というわけで、私がやっている、IDやパスワード、登録メールアドレスの整理の仕方について紹介しました。
私もこれから、新たなサービスを使うかもしれません。そのつど記録を更新して、自分も家族も安心できるようにしておきたいです。
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