今月に入ってから、実家の母の調子がまた良くなくて心配でした。このことはブログにも書きました。
あれから2週間ちょっと。おかげさまで母はだいぶ体調が回復し、しっかりしてきました。母は現在、要支援2。わが家から車で小一時間ほどのところに一人で住んでいます。
▶ 変わっていく母をどう支えるか(3)落ち着くためにしていること今日は、80代の母の回復ぶりをみて、50代の私が抱いた思いについて書きました。
87歳、体調の回復のしかたに驚く
母はあれから、電話をしても弱々しい声で、「自信がなくなった」と言うばかりでした。
あまり食べられなかった、○○まる(私の弟)が持ってきてくれたものも残してしまった、歩くときふらつくなど。
ですが日に日に声も大きくなり、滑舌までも回復。元気になってきました。
今日は杖をつきながらでも歩いてスーパーまで行けた。
お粥ではなくご飯を食べられるようになった。
持ってきてくれたカーネーションがとても綺麗で、毎日見ている。
昨日は思い切って美容院へ行ってみた。
「電車とバスで行く美容院にはもう行けないと言っていたのに?」と聞くと、歩いて行けるところに新しい美容院を見つけたと言うではありませんか。
驚きました。87歳の回復ぶりに。
物忘れが多くなり、今話したこともまた聞いたり、今そこに置いた物も探したり。慣れた道で迷ったり、明日行くよと電話があったのを忘れていて驚いたり。
そんな状態だった母の体調が、こうして回復してくることに驚きます。頻繁だった物忘れも、いったん落ち着いているもよう。
食べる力=生きる力、希望=生きる力
しっかり食べられるようになると、動ける。
動けるようになると、頭も心も動かしていこうと母なりに思うよう。
まだ自分で料理ができているので、これも良いのかもしれません。
忘れてはいけないのが、女性はいくつになっても綺麗でいたい気持ちがあるということ。
綺麗にしてもらうと気分が上がる。気分が上がると動きたくなる。動けばご飯をしっかり食べられるようになる。するとまた動けるようになり、気分が上がる。何かやってみたくなる。こういう良い循環になるのでしょう。
庭の手入れをしたい。自分の仕事部屋の片付けをしたい。
昨日の電話では、こんなことも言っていました。母は昨年まで、家で服のお直しの仕事を受けていましたので、そのことに区切りをつけたいようです。
つい先日まて言っていた「できなくなったから、もうやめること」ではなく、「やりたいこと」を話していたのにも驚いたのでした。
つくづく、まずは食が大事なんだと思いました。
食べるにも体力がいります。食べて、体力を保って、自分でできることを続ける。あきらめず、やりたいことにも目を向ける。
新しい美容院を探して行くことひとつとっても、今の母には冒険だったに違いありません。
終わりに
80代があと2年ちょっととなった母も50代があと1年となった私も、過去より未来のほうがうんと少ないのは同じです。
だからこそ、今の自分にできること、今からやりたいことに目を向けて生きていきたいと思いました。しんどくてやめようと思うことや、出来なくなったことを寂しく思うよりも。
シニアライフ人気ブログランキングへ
2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。