先日59歳になりました。50代最後の記念にと、前から行きたかった鳥羽へ夫と二人で行ってきました。
ああ年をとったな、いろんなことがあったな、すぐ疲れるし…、でも前向きに生きていきたい。そんなふうに思えた1日でした。
リウマチブログの方で先に記事をアップしました。
鳥羽は、亡くなった息子が1歳半のとき、家族で訪れた場所です。同居(一度目の同居、現在は2度目の同居中)していた義母もいっしょに行きました。
一度目は平成2年のことなので、今から31年も前です。
今回、
ミキモト真珠島には、楽天チケットで割引券を買って渡りました。目次▶
31年ぶりの鳥羽湾めぐり。悲しみと折り合いをつけ、前向きに▶
できなかったことをしてみました▶
お食事処「むらやま」さんと、真珠工房「むらやま」さんにて▶
ミキモトで真珠のペンダントを買いました▶
終わりに31年ぶりの鳥羽湾めぐり。悲しみと折り合いをつけ、前向きに
31年前のことは断片的にしか覚えていません。でも、息子がぼーっと海の方を見ていたことだけは頭のなかに残っています。写真で切り取ったように。
当時はこの子に障害があることはまだ分かりませんでしたが、反応が鈍いのは心配していました。
私の後を追わない、ほとんど笑わない、妙な遊びを何時間もし続ける、言葉は出ていたけれど大人に何かを伝えたいという意志が感じられない。これらが心配だった状態です。
夫と二人で行った先週の1日は、残念ながら小雨が降ったり止んだりという空模様でした。でも、そのせいもあって、人出は少なかったです。
夫と思い出話をしながら、歩きはじめました。
はじめはお互い、昔のことを思い、少し寂しい感じで話していたのですが、歩くうちに気持ちが変わっていきました。
あの時ああしていれば。こうであったら。そう思わないでいられる日が、もうすぐやってきそうな気がします。
昔と同じように、遊覧船に乗って鳥羽湾めぐりをしました。
今回あんなに歩く予定はなかったので、パンプスを履いていきましたが、これは失敗。
ロングカーディガンのほうは、正解でした。骨格診断ウェーブの私には似合わないものですが、膝のあたりまで保温できてよかったです。土曜は肌寒かったので。
できなかったことをしてみました
普段と違う場所に行くことがストレスになるのは、障害の重い子を育てておられるご家族の方なら経験がおありだと思います。特に知的障害の重い子は、パニックを起こすこともありますから。
いえ、これは小さいお子さんを連れての外出なら、よくあるお話ですね。
この日は、息子を連れて行った時にはできなかったこともしてみました。
イルカショーやアシカショーをゆっくり見たり、島の中や海辺をたくさん歩いたり。
パノラマ写真。うまく撮れませんでしたが、静かな雰囲気だけでも。
賢くて可愛かったです。よく訓練されています。
撮影OKだったので沢山撮りましたが、これもあまり素敵に撮れず。でもゆっくりまわれて嬉しかったです。
行きも帰りも空いていました。朝は寒いくらいでした。
こういうことができるのも、義母を預かってくださる施設があるから。スタッフさんがおられるから。
何より、行きたがらない時はあっても、最後は元気に送迎バスに乗ってくれる義母でいてくれるからです。
いつまで今の状態がもつかわかりません。
でも、それも含めて自分の人生です。良いことに目を向けながら、思い出を更新していきたいです。
お食事処「むらやま」さんと、真珠工房「むらやま」さんにて
地元の食堂で食べた焼き魚定食がとても美味しく、帰り際、思わず話しかけてしまいました。
お吸い物も絶品で、これはよく聞かれるそうです。その日お刺身に出した魚のアラからだしをとっているそう。
焼き魚定食880円。ぬか漬けの酸っぱさもちょうどよくて大満足。ご馳走さまでした。
たくさん歩いてお腹ペコペコの状態で撮りました。ブリの味付け加減が好みで、嬉しかったです。甘いのは苦手なので。
お食事処の店主さんは、階下の真珠加工をしているお店の店主さんと、ご兄弟だとのこと。
その話を階下のお店へ入ってすると、優しそうなご主人が対応してくださいました。
「むらやま」さんです。食堂も、真珠加工のお店も。
お食事処 むらやま真珠工房 むらやま小さな小さな真珠でできたブレスレッドがおすすめだとか、これは処分対象の真珠でつくったペンダントなんですよなどと、お話をしてくださいました。
わずかな時間でしたが、楽しかったです。
ミキモトで真珠のペンダントを買いました
31年前は入れなかったミキモトのお店にも入りました。
お友達がつけていてとっても素敵だったので、真似をして私も真珠のペンダントを買いました。
MIKIMOTO-ミキモト私には少し贅沢かなと思いましたが、決めました。しまいこまず、使っていきます。この日のことは、おそらく一生の思い出になると思います。
終わりに
今月末で息子が亡くなって丸9年、まもなく10年目に入ります。
今年に入ってから、息子を連れて行った数少ない場所に夫と二人でもう一度出向くということをしています。
家族で旅行した場所で、いい思い出が残っているのはわずかしかありません。息子が成長するにつれ、連れて行くのが難しくなったからです。
娘と私の二人で行くか、娘と夫の二人で行く、このパターンになってしまいました。
それでもまだ、家族みんなで行った良い思い出が残っている場所があります。その場所に、夫婦2人で訪ねてみようと思います。体力も気力も落ちてきていますが、これからも時間をかけて。
思い出を書き換えるのではなく、思い出に、新しい思い出を足していく。そうできたら嬉しいです。
長い記事に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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