読者さんからのメールに気付かされ
春になると、読者さんからのメールがいつもより少し増えます。40代~60代の、主婦歴が長くなっている人から頂くことが多いです。
親の家の片付けや、巣立った子供さんの部屋の片付けをはじめたこと。
ご自分の部屋を作って趣味を再開したという報告を下さる人もいれば、私のように介護生活が始まったという人からのメールもありました。
お墓の問題や親戚との軋轢について教えて下さった人もいます。
先日は、久しぶりに発達障害のある子供さんがいるお母様からメールをいただきました。
私は、それぞれの方にお返事を出したあと気付きます。
みなさん、ご自分の暮らしの変化について私に教えて下さることで、それまでやこれからの気の持ちようについて整理しておられるのかもしれないなぁと。
そしてそれは、私も同じなのだと。
自分の気持ちを整理しながらブログを書いていると、何が自分の片付けに役立ち、何が足りなかったかも、少しずつわかるようになりました。
今日は、片付けが嫌いで逃げてばかりいた私に必要だった、5つのものについて書きます。

東向きで昼までしか日が入らないリビングですが、これからはカーテンを引いて暑さをしのぐ生活になります。狭くて暗い部屋でも、物を減らしたらだいぶ暮らしやすくなりました。
片付けられない私に足りなかった5つの「気」
よく、やる気元気本気!と言いますが、私の片付けに足りなかったのも、これらの「気」でした。
元気
体力と気力が衰えていると実感するようになっていたので、元気なんて出しようがないと思っていました。
でも、それは言い訳です。好きなことになら夢中になれる体力も気力も、まだまだありましたから。
「元気出して片付けるぞ」と思えなかったのは、元気の素が足りていなかったからです。
では、
元気の素ってなんなのでしょう?
やる気・本気
私は、元気の素になるのが、
やる気と
本気だと思っています。
本気でする気はあるのか?
やる気を全部出しているのか?
これは受験勉強のとき、予備校の先生からよく言われた言葉です。私は大学受験に失敗して一浪しています。
にもかかわらず、「今晩だけ漫画を思いっきり読んで、明日から本気で勉強をやります」なんていって、逃げてしまうこともしょっちゅうありました。
片付けもこれと同じでした。
「あれがない、それはどこへ置いたっけ?」という毎日は苦痛だったし、家族や他人様にも迷惑をかけてしまうような暮らしをしていると気付くと落胆し、反省もしました。
けれど、どこかで私は、「まだ、なんとかなる」と甘えていました。
探し物のせいで失った時間やお金、信用は、簡単には取り戻せないのに!
勇気
元気の源、やる気と本気を出すために必要だったのが、
勇気です。
片付いていないせいで、本当はとても困っているし、絶えずモヤモヤしているという現実に向き合う勇気。
私はズボラなくせに見栄っ張りで、主婦としてダメな自分を知られることも、認めることも、嫌でした。
目を背けてきたのです、自分の欠点や弱点だけでなく、不便で不愉快な暮らしにも。
まずはそういう負の部分を、逃げずに見つめる勇気を持つことからはじめようと思いました。
そして、はじめたのが、亡くなった息子の部屋の片付けでした。
重い自閉症だった息子が亡くなったのが、6年前の5月です。まもなく、七回忌をこの家でします。
こんなテーマもあります。
ブログ村テーマ
障害児の家族ってのもいいかも根気
元気の源であるやる気と本気を出すために、まずは「見たくないものを見る勇気」を出すことにチャレンジしました。
次に必要だったのが、それら4つの「気」を持ちながら片付けを続ける
根気でした。
ところが私にいちばん足りなかったのも、勇気や元気より、この根気でした。
片付けが嫌いで逃げてばかり。
お客様がくるとわかれば、急いで散らばっているものを隠して、「それなり」に片付いているように見せる。
雑誌やテレビの片付け特集を見ては、素敵な収納に憧れてグッズだけは買うものの、最後までうまく使えたためしなし。
そんな私が、50歳のとき、重い重い腰をあげて、ようやく家じゅうの大片付けをはじめました。
家の中や外にあるすべてのものに触れ、確かめるのに、3年以上かかりました。
それでもいまだに、残すか残さないかを決められないままでいるものが、たくさん残っています。

自分が何を持っているかを知るだけでもこんなに時間がかかったし、私の片付けには本当のゴールはないだろうな…と思う日々を今も過ごしています。
ですが、片付けをやめてしまおうとは思いません。
めげそうになっても止めずにここまで来れたのは、「出来た!」と思うたびに自分が変わっていくのを実感してこれたからです。
根気がなくても、小さな成功体験の積み重ねがあれば、カバーできました。
片付けは練習すれば上手くなれる
先に私は、片付けと勉強を並べて書きましたが、片付けはダイエットと似ているというのもよく言われますね。
明日からでいいや、とか、ちょっとくらいなら食べても大丈夫だわ、と思っているうちにマズイことになるという経験は、みなさんしているのではないでしょうか。
一度ついた余分な肪は簡単には落とせないし、落とすには相当な苦しさを伴いますが、物を減らすのはそこまで苦しい作業ではありませんでした。
通販でダイエット器具を買ってはすぐ挫折していた私も、ここまで物を減らすことができました。
たしかに、使わないガラクタを捨てるには体力も気力もいるし、駄目な自分と向き合う勇気も出さねばならない時があります。
根気がなければ中途半端になり、リバウンドすることだってあります。
けれど、厳しい食事管理やトレーニングをすることを思えば、片付けの方が単純でとっかかりやすいと私は思います。
広範囲だし、重たいものも、捨てにくいものもあるけれど、ご褒美をごちそうにすることだって堂々とできます!
元気もやる気もなかなか出せず、面倒くさがりで根気がない私にも、小さな成功体験の積み重ねがあれば、片付けを加速することもできました。
夏が来る前に、肩や背中に乗っかっている重たい荷物を、またひとつずつ降ろしていこうと思います!
片付けに必要な5つの気を出しながら。
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ブログ村テーマ21日でよい習慣を身につける捨てても、困らなかったもの後悔しないモノの捨て方&手放し方私の人生を変えた一冊50代を考え暮らす50代からのファッション手帳とノートで暮らしを楽しむ
2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。