「それはもういらないわ、捨ててくれていいから」
20数年ぶりに義母と2度目の同居をはじめたため、夫の実家は空き家になりました。
その空き家を解体して土地を売却することが決まり、家に残してきた大量のものをどうするかという話を、前にもましてするようになりました。
空き家になっている家のなかの、何を捨てて何をわが家に持ってくるかという話です。
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冒頭で書いた言葉は、その実家の片付けの話をしていたときに義母が発したもの。
大量に置いてある食器をどうするか、というときにも似たようなことを言っていたのですが、今回は2つの押し入れにきちんと収納してある、数えきれないほどの贈答品についてでした。
「ウチ、断捨離しました!」嫁姑で空き家にある大量の食器について話し合った結果 それらの贈答品は、義父が亡くなったあともそれまで通り、一人で義母がご近所や親戚とのお付き合いを続けてきた証です。
だから、捨てていいんですか?後悔しない?、と思ってしまいました。
地方の村に住んでいると、人付き合いにかけるお金が家計に占める割合は大きいです。一人でがんばってきた義母に、私はいつも感心していました。
私なら自分や家族にお金を使いたい気持ちが上になって、人付き合いを大事にするのは後回しにしたと思うからです。
義母は几帳面な人です。贈答品の箱には日付・種類ごとに外箱にラベルを貼り、きちんと並べて収納してありますから、今でも、いつ誰が見てもわかる状態です。
押入れを開けたら、箱に書いた文字がざーっと並んでいるのです。圧巻です。
だからこそ、開封していないものさえある贈答品を、すべてもう処分したいという考えに驚きました。がんばってきた証も、それにかけたお金も、捨てることになるのでは?と。
今の自分が置かれている環境に馴染んでいく
この話を親と同居している友人にしてみたら、「それはお母さんが今までのことより今を基準にしているからじゃない?というか、考えても仕方ないと割り切ったのかもね。たぶん本人も無意識のうちにそうしてるのよ」と答えてくれました。
無意識にそうなってきたのでは?というところに、なるほどそうかと納得しました。
環境に順応しやすい人とそうでない人。今を大事にする人と過去を大事にする人。人それぞれですが、環境に順応しやすいほうが自分にとってラクだろうと思います。私もそうありたい。
いろいろなことが起こる同居だけど
同居をはじめてからの日々は順風満帆というわけではありませんし、弱音や愚痴が出てしまうこともあります。
でも、自分に起こったことをいつまでも嘆くことなく生きている義母には、いつも感心しています。
あらためて、過去にしばられない生き方ができるようになりたいと思いました。
ただし、未使用の贈答品は私が近所のリサイクルショップに持っていきます!それでもしわずかな金額にでもなったら、義母に渡します。これは私の自己満足ですが、やります。
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