田舎の広い家で一人暮らしをしていた義母が年末に骨折し、手術・リハビリ入院を経てわが家で同居をはじめたのが4月末。ですから、約9ヵ月、夫の実家は空き家のままでした。
その空き家の買い手が見つかりました。正確に言えば、土地が売れることになりました。
今日は、空き家売却の大まかな流れと、いちばん気になっていた解体費用について簡単にまとめます。
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空き家の売り方▶
空き家の解体。費用は?業者は?▶
空き家を売却する流れ▶
不動産業者を選ぶとき▶
嫁の私にできること
空き家の売り方
空き家の売り方は2つあります。
ひとつは、空き家のまま売る方法。もうひとつは、更地にして売る方法です。
夫の実家は更地にして売ることになりました。建て直してからでもすでに50年近く経っており、そのままでは売れにくいと判断してのことです。
買い主さんは30代半ばのご夫婦。小さいお子さんのいるご家族で、そこにご自分達の家を建てるそうです。
土地の広さがけっこうありますので、家だけでなく他の活用方法も考えておられるようでした。
私たち夫婦がこの建売住宅を買ったのもその年代でしたので、懐かしい気持ちになりました。
空き家の解体。費用は?業者は?
解体費
空き家の解体と、土地の上に乗っている様々な物の処分費用の見積額は、450万円ほどでした。
土地の面積は約300坪。家屋以外にも建物が複数あります。
大昔、兼業で畑や田んぼ、養鶏などをしていたため、稲屋や機械小屋、鶏舎の名残り、”離れ”と言われる小さな家。2台分のガレージ、庭石、庭木、門柱、堀・・・これらの処分費も含まれています。
高額なようにも思いますが、ネットで調べてみるとそうでもありません。
むしろうちの場合は、空き家の解体に関して有利な点もありました。
家の側面の土地や裏の庭・畑、玄関の前の
道幅があるので重機などが通りやすい・
停めやすい。あるいは
置いておけるという点です。
そのため、駐車スペースなどをよそで借りる費用がかかりません。
大きな重機が通れば、そのぶん工期も短くなります。田舎にある家ならではのことでしょう。
空き家の解体業者
空き家の解体は、更地にしたあとのトラブルを避けるため、買い主さんの家を建てる建築業者に依頼することになっています。解体と建築を同じ業者がするということです。
解体してもらう前には、家の中をできるだけ片付けねばなりません。タンスの中身ごと潰してすくって産廃ゴミとして捨てる、ということが法律によりできなくなったからです。
できるところまでこちらで片付け、あとは業者に依頼するということで家族の意見は一致しています。
空き家を売却する流れ
空き家を売却する一般的な流れをまとめました。
●土地・建物の所有者を確認する。境界を確認する。
●売却のスケジュールを組む
(疑問点や質問事項などをまとめておく)
●不動産業者を選ぶ
●不動産業者と契約する
●不動産業者は、物件の調査・価格決定・販促・契約・決済・移転登記へ
●空き家の引き渡し

不動産業者を選ぶとき
わが家の場合、仲介業者は、昔から夫の実家が田畑を少しずつ売却する際にお世話になってきた会社にと決めていたので、その点はラクでした。
自宅と親の家(空き家)が離れている場合、親の家の近くにある不動産業者にしておくと使いやすいと思います。地元ならではのノウハウを持っているからです。
通常は業者選びから迷うと思いますが、今はネットで比較することがいくらでもできるので、利用されると良いと思います。
嫁の私にできること
空き家の処分と買い手が正式に決まったことは喜ばしいことですが、決してスムーズにいっているわけではありません。
土地や家屋、家屋以外の建物で、それぞれ名義が違うままになっていたり、お隣との境界がはっきりしていなかったりということの他にも、いろいろな問題を抱えているからです。
これらの問題は、空き家を処分する、親の家を手放す、ということを決めて動き出してからわかったことでした。夫はそのため休みのたびにあちこちへ足を運んでいます。
片付け以外で私に出来ることといえば、戸籍謄本などを役所へ取りに行ったり、お仏壇の魂抜きや義母のご近所への挨拶にかかるあれこれを準備したり、義実家の裏の草比きを手伝ったりするぐらいでした。
私の実家も、父が亡くなったあと、解体して売りました。けれどその時は息子の療育や自分の病気でせいいっぱいで、弟と妹に任せきりになってしまいました。
それをずっと悔いて暮らしてきましたので、今度は私なりにサポートしていけたらと思っています。
まずは空き家の中の片付け。どこまでを自分たちでするか、どこからを業者に託すかを、相談しながら決めてすすめていきます。
親の家の処分については、Twitterやこのブログで随時更新していきますので、また読みにいらしてください。
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