昨年末に骨折し、長いリハビリ入院をしたのちわが家で同居をはじめた義母は、それまで田舎の広い家で一人暮らしをしていました。ですから、夫の実家は今、空き家のままです。
その空き家を処分すること前提に動きはじめ、先日、
仏壇の魂抜き(閉眼供養、お性根抜き)をしました。
今日はその仏壇の魂抜きについて、流れとかかった費用のことをまとめます。
お仏壇の魂抜きとは、お仏壇を処分する前に行うもので、文字通り、お仏壇に宿っている魂を抜く法要のことを言います。わが家の場合は親戚と一緒に食事もしたので、法事といっていいかもしれません。
目次▶
仏壇を処分するのはどういうときか▶
仏壇の魂抜き(お性根抜き・閉眼供養)にかかった費用▶
魂抜きをしたあとの仏壇の処分・捨て方
仏壇を処分するのはどういうときか
この記事をクリックし、読みに来て下さった方は、ご実家やご自宅にあるお仏壇の今後について、何か心配なことがある方ではないでしょうか。うちも別居をはじめてからずっと気になっていました。
お仏壇の処分を考えるのはこういうとき。
●家の処分・整理をする必要に迫られたとき
●サイズの小さいお仏壇に変えたいとき(住宅事情などで)
●新しいお仏壇を買うとき(あまりにも古くなって壊れる可能性があるなどの理由で)
●お仏壇を継ぐ人がいないとき
参照記事
親の家の処分【空き家の解体】へ向け、片付けや断捨離より優先したこと わが家の場合ははじめに書いたように、家の処分・整理をすることになったので、仏壇も処分しようと決めました。
仏壇を処分する前に、魂抜きをきちんとしてもらおうということになり、お寺へ相談しました。
わが家には、息子が亡くなったあと購入した半畳のスペースにおさまるお仏壇がありますので、現在はそのお仏壇に義母も私たち夫婦も手を合わせる毎日です。
仏壇の魂抜き(お性根抜き・閉眼供養)にかかった費用
お仏壇の魂抜きにかかった費用は、法要以外のこまごまとしたことも合わせると以下の通り。ざっくり合計して120,000円でした。
●お布施…50,000円
●お膳料…5,000円
●お車代…0円(ご近所であるため)
●仏壇へお供えするもの…5,000円
●仏花…3,000円(お仏壇とお墓、両方のぶん)
●茶菓子や飲料代…3000円(余ったものはお供えしてもらったものと一緒に親戚へ持ち帰ってもらいました。いわゆる”おさがり”。わが家はお寺さんへも後で一つ持っていきました)
●お昼会食代…37,000円(部屋代含む)
●お返し代…15,000円(
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お布施・お車代・お膳料について
通常、お仏壇の魂抜きをしてもらう際は、
お布施とお車代を渡すのが一般的で、お膳料を添えるのは珍しいかもしれません。
最近は、お仏壇の魂抜きのあとに宴席を設けることはまずないからです。
わが家がお膳料をお渡ししたのは、魂抜きのあと親戚と一緒に食事をしたので、そのぶんとして形にしたかったから。
法要のあと親戚と一緒に食事したのは、家や土地も処分するため、区切りのご挨拶をしたかったからです。
うちの
魂抜きのお布施の額は、相場より多いかもしれません。
お布施の金額については、ご親戚やご友人、または利用したことのある葬儀社に聞くのもありです。仏壇を購入したことがあれば、そちらでも詳しく教えてくれると思います。
魂抜きをしたあとの仏壇の処分・捨て方
魂抜きをしたあとの仏壇の処分方法については、おもにこの2つがあげられます。
ゴミとして処分
魂抜きを行った仏壇は、宗教上は木の箱と言えます。解体して自治体のクリーンセンターへもっていったり、燃えるゴミとして処分しても問題ありません。
わが家はいずれ家屋を解体することにしていますので、その際いっしょに依頼するつもりです。
仏壇店やお寺、葬儀社に依頼して処分
お寺さんや仏壇屋さん、葬儀社のなかにも、仏壇や位牌の処分を請け負ってくれるところがあります。利用したいかたは問い合わせてみてください。

今は空き家になっている夫の実家は、何百年も長男が継いできた家でした。
ボロボロになって今にもちぎれそうな過去帳には、元和や寛永の文字がありました。それを夫の親戚の人達が、お仏壇の魂抜きのあとめくって、懐かしそうに見ていました。
私はその様子を見たとき、なんともいえない複雑な気持ちになりました。ひとことで言えば、申し訳ない気持ちです。
でも今は、これでいいのだと割り切っています。
この先は、いよいよ空き家と小屋(田舎なので、家屋以外の建物があります)の片付けにかかります。
私たち夫婦はこの夏、少しずつ外周りの片付けもはじめようと、草刈りをしました。
どこまで自分たちでするか、どこからをプロに任せるかも、その都度報告していきたいと思います。よかったら、また読みにいらしてください。お待ちしています。
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親の家の片付け(夫の)”←リンク先で、このタグをつけた記事を読むことが出来ます。お時間ございましたら、読んでみてください。