再放送された「ウチ、”断捨離”しました!」を見て
7月1日に再放送された「ウチ、”断捨離”しました!(3)」を見ました。印象に残ったのは、「隠れモノメタボな家 隠されていたのは母娘の確執」という38歳の子育てママのお話。

一見スッキリしているその家には、どうしても片付けられない納戸があります。その納戸が、母娘の確執の元となった物でゴチャゴチャになったまま…というところから話が展開していきます。
「いちばん認めてほしい人に認めてもらえない」
「期待したような褒め方では褒めてもらえない」
この思いに苦しめられてきたけれど、断捨離を進めるうちに娘さんがお母さんの本当の愛情に気付き、執着していたモノの多くを処分できたという結末にいたります。
期待に応えられなかった自分も、だからこそ違う道で活躍しようとがんばった自分も、結局は挫折してしまった自分も、彼女は自ら許せるようになりました。
この番組を見終わってすぐ、私と母との関係を思いました。
*ウチ、”断捨離”しました!、第4弾は2018年7月7日(土)よる7:00~8:54 放送 BS朝日
無口で厳しい母と、モノも心も片付けられない私
このシートクッションは、5年前、78歳だった母が50歳の私のために作ってくれたものです。その少し前に私が、「年々お尻の肉だけは痩せて、座っていると痛い」と話していたのでした。

渡されたのは、息子の四十九日法要が終わり、食事会を終えたあと。
年老いた親に心配をかけていることが申し訳なくて、なかなか袋から出せずにいたのを、ようやく出してきたとき撮りました。
母はひと言でいうと、無口で、厳しい人でした。
幼い頃から感情の起伏が激しかった私に、”反抗”を許しませんでした。よく手もあげられました。
はむかうなら理由を述べよ、なぜそうしたいのかを考えよ、と言い、できなければいっさい聞く耳を持ってくれません。
私はこの厳しい母に認めてもらいたくて勉強を頑張ってきたのですが、良い成績をとっても褒めてもらうことはありませんでした。
部屋が汚くて、しょっちゅう「机の上を片付けなさい」と言われるばかりで。
2014年にはこんな記事も書いています。
片付けの出来る子どもへ◆NHK - 「きわめびと」を見て。
そんな母でしたが、私には、一浪しても大学に進学することを許してくれ、おけいこ事もさせてくれ、会社を辞める時も反対せず、嫁入り道具は相手にあわせ無理をして揃えてくれました。
嫁ぐとき、お免状とともに渡されたのが、小学校からの通知表でした。
厳しい母ではあったけれど私ががんばった証をずっと残しておいてくれた。そのことが、「ウチ、断捨離しました!」のなかのお母さんの様子と被りました。
私は彼女のように努力はしていませんし、母もこのお母さんのような教育者ではありません。でも、見ていると胸がいっぱいになったのです。
(番組では、実家を訪ねた娘さんが、自分の通知表や描いた絵をお母さんから見せてもらうシーンがありました)。
母の断捨離・私の断捨離
昔お針子をしていた母は今も一人で暮らし、人様の洋服の直しを受けています。
ミシンに向かう背中、ハサミを持つ手、玉止めの時に一文字に結ぶ口元。
思い浮かべると鼻の奥がツンとします。
古い箪笥の引き出しや押入れの中のケースには、もう残りの人生で使い切れるはずもない布や端切れが、満タンの状態で入れられています。
「この布は捨てられないわ。迷惑かけてすまないけど、私が死んでから処分してくれる?」
この言葉を聞いたとき、私は親にこんなことを言わせてしまうような片付け方を、見せていたのかもしれないと思いました。と同時に、もう母とは、断捨離の話はしないでおこうと思いました。
夫の実家を処分するために動きはじめたことも、こちらからは言いません。昔からあるものが、どんどんなくなっていくことを、母が喜ぶとは思えないからです。たとえ義母や夫が納得しているからと言っても、きっと寂しがります。
私は自分のために断捨離を続けるけれど、母には、自分のためだけに、ゆっくり穏やかな気持ちで暮らして欲しいです。
ブログ村テーマにある記事も参考にどうぞ。
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