今日は、私の身近にあるシニアライフのお手本や、昔お付き合いのあったシニアの方の暮らしぶりを思い出し、感じたことを書きます。
もっとも身近な手本は母と義母の二人ですが、その他にもいます。

何にお金を使うか
人生後半でお金を使う必要が多くなるのは、モノに対してよりも、目に見えないコトに対してだと思います。健康や安全、暮らしを円滑にするための人づきあいなど。
そう考えるようになったのは、片付けをはじめてからです。つまり50歳を過ぎてから。
モノは勝手に家に入ってきません。知らない間に増えるなんてこともありません。
お金も同じで、いつの間にか減ってしまうなんてことあり得ません。
私がモノを増やし、お金を減らしたのだと、片付けを通して何度も気づかされました。
「多少のことには目を瞑る」
年明け、お隣に住んでいるAさんのお宅に、同じ区に住むBさんが遊びに来ていたようで、玄関のほうから声が聞こえてきました。
「やっぱり今年の目標も、『多少のことには目をつぶる』にしよう!」
「そうね、そうしとこうか」
思わずパソコンのキーを打っていた手が止まりました。かっこいいな~と思って。
20年前に私がこの住宅地へ越してきたときから、このお二人が仲良くしていることは知っていました。今はともに70代になっておられると思います。
どちらのお宅も、玄関や外回りがいつも清潔に片付いています。部屋の中に入ったことがなくても、片付いているのは想像できました。
このお二人と私とは、挨拶をかわし、ごくたまにお喋りする程度のおつきあい。
でも、こうしてたまにお喋りしておられる姿を見かけると心が和みます。
私もこんなふうに、家も人づきあいもサッパリとした状態を保てるようになりたいです。
片付け上手な人はお金と気持ちの使い方も上手い
ずいぶん昔の短い期間ではありましたが、私は証券会社で営業の仕事をしていました。
お客様の家を日々訪問する中で印象に残っているのは、私の仕事の仕方に厳しい目で指摘してくる人ほど、片付いた家に住んでおられたということでした。
タイミングが悪い(遅い)、伝え方があいまい、家族といえど個人情報はいっさい知らせるな等、よく叱られました。
でも、そういう厳しいお客様たちは、私がきちんと仕事をこなし丁寧な対応をしていると、しっかり褒めてくださいました。
一日の終わりに、「今日は、原田さんのおかげでもうかったよ、ありがとう」などと電話をかけて労ってくださる。
訪問するとお茶やケーキを出して「今月はありがとう。ここでちょっと休憩して帰りなさい」と言ってくださる。
そういうお客様のお宅は、玄関はもちろん、居間も整頓されていて綺麗でした。
終わりに
私がこれから目指したいのは、リッチな生活ではありません。
何にお金と時間を使うか、どこに気持ちを向けるかということに対し、ブレずにいられる生き方ができれば十分だと思っています。
今年はまず、もうすぐ嫁ぐ娘の部屋の片付けからスタート。淡々と進めていきます。
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3/29書籍発売。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。