「片付けられない、物を捨てない60代の義父母との同居をひかえ、気が重いです」というメッセージをいただきました。
返信をさしあげたところ、気持ちが落ち着きましたと言ってくださりホッとしました。
この記事は5年前の11月に書いたもの。まさか自分がまた義母と同居するとは思っていませんでした。今の気持ちも加えつつ更新してみます。
過去記事と私のプロフィール・ブログ村似た思いを抱えている人もおられると思います。一緒に考えてみませんか。
目次・「片付けられない義父母との同居を控え、気が重いです」
・私(原田さよ)の三世代~四世代の同居生活
・義父母さんたちがなぜ片付けられないでいるか、考えてみませんか
・話し合ってみよう
不安に思うことを整理する
相手の気持ちを想像する
腹を割って話す
・同居のメリットを考え、気持ちをラクにしてみる
・おわりに

「片付けられない義父母との同居を控え、気が重いです」
メッセージの差出人は、Mさん。1歳のお子さんを育てている専業主婦のかたで、来年にはご主人の実家で同居をはじめられるそうです。
あれから5年、Mさんはまだ私のブログを読んでくださっているでしょうか。お子さんは大きくなられたでしょうね。私ももうすぐ60代になります。
原田さよ様
突然のメールで失礼します。Mと申します。数ヵ月前からブログを拝見しています。
私は30代後半の専業主婦です。1才児を育てながら少しずつですが断捨離をしています。
停滞する度に、さよさんのブログに力をもらいながら何とか進んでいるように感じます。ありがとうございます。
現在夫の実家をリフォームしており来年には同居が始まります。
義理の父と母(60代)はとても優しく良くしてくださるのですが、やはり同居となると気が重いです。
夫の家族はおおらかな性格もあり、家中に(家の外にも!?)ものが溢れ片付けられない人達なのです。
新婚当初は泊まりに行く度に物置やらごみ置き場を片付けていたのですが、すぐに元通りで、それが原因で夫婦喧嘩をしていたくらいです。
(ブログを読ませていただいた今なら、あんな片付けは無駄なことだと分かるのですが当時は必死でした)
私自身、そんなにきれいに片付いた暮らしをしているわけではないのですが、夫の実家では、いつも探し物、至るところに物が置きっぱなしでイライラしていました。
さらには今は小さな子がいるので、誤飲しないか心配で仕方ないのです。
同居するに当たり、話し合った方がいいのか、嫁の立場上、なにも言わずに我慢すべきなのか…。
言ったところでどうにもならないだろうし、言わない方がいいと分かっているのですが、モヤモヤしてしまいます。
私は私で片付ける暮らしをして、いずれ分かってもらえたらラッキーくらいに思うのがいいのかなぁと。
ほとんど愚痴のようなメールですみません。きっと同居したら爆発するだろうなと不安で…。同居されたことのあるさよさんならどうされるかなとふと思ってメールしてしまいました。
日に日に寒くなってきました。ブログ記事にお忙しくされている様子がありましたので、体調崩されませんようご自愛ください。
これからもブログ、楽しみにしています。
Mさん、メッセージありがとうございます。私の考えを書く前に、少しだけ自分の同居生活をふり返らせてください。
私(原田さよ)の三世代~四世代の同居生活
片付け下手の嫁(私)と片付け上手で捨て上手な姑、働きもので頭の良い大姑
同居をはじめたとき私は26歳。義母は53歳で、今の私よりもずっと若かったです。
きれい好きの片付け上手、物に執着しない捨て上手な姑に対し、捨てるのも片付けるのも苦手な嫁の私がオロオロしていたという状況。
だから、Mさん達と逆ですね。でも気を遣いあっていたのは同じかも。

大姑・姑・私の3人の女性が家にいるという状態でしたので、やはりしんどかったです。
当時は携帯電話もなかったため、夫の帰宅を心待ちにしていました。
また、思い出すのも辛いくらい封印してしまいたいことを今も抱えています。でも良いこともたくさんありました。
義父母さんたちがなぜ片付けられないでいるか、考えてみませんか
Mさんの義父母さんたちはなぜ片付けようとされないのでしょうか。物が多過ぎることも片付いている方がいいことも、きっとわかっておられると思います。

たとえば、冷蔵庫に賞味期限切れの食品があるのを見つけたとします。
Mさんも今の私も、きっとそれを処分するでしょう。
でもお義母さんは、「火を入れれば大丈夫。私があとで食べる」「食べられるのに捨てるなんて、もったいない」と考えておられるかもしれません。
物置に、空のお菓子の缶や段ボールがゴロゴロあるとします。
「これ、何に使うつもりなんだろう」とこちらは思うけれど、お義父さんは趣味の道具を分けて入れ、大事にしまうつもりでいるのかもしれません。
私も、そんなふうに何かしようと思うものの手をつけずにいたものがありました。いっぽうで、探し物が多くてもどうしたらよいか本当にわかりませんでした。
また、それをどう解決すればいいかも考えられませんでした。
話し合おう
不安に思うことを整理する
メッセージのなかから、Mさんが心配しておられることを抜き出してみました。
①夫の実家では、いつも探し物、至るところに物が置きっぱなしでイライラしてしまう
②小さな子がいるので誤飲しないか心配
③同居するにあたり、話し合った方がいいのか、嫁の立場上、なにも言わずに我慢すべきなのか…
相手の気持ちを想像する
私が同居していた頃いちばんしんどかったのは、言いたいことを言えないし、向こうが何を考えているかもわからないということでした。
もし今の私がMさんのお姑さんの立場なら
、「片付けた方がいいのはわかっているけれど、しんどいし、どうすれば上手く片付けられるかも考えられない。だから、できれば一緒に片付けたり、片付け方を教えてほしい」と頼みます。
Mさんの立場なら、不安に感じていることを思い切って伝えてみます。
ストレートには言えないかもしれませんが、話し合うのは大切です。

腹を割って話す
誤飲の心配についても、
お孫さんのためだと言えば、動いて下さるのではないでしょうか。
●片付けた方が、孫にとって安全だ
●片付けた方が、探し物をしなくてすむ
●モノが少ない方が、同じ商品を買ってしまうなどの無駄もなくなる
片付けたことで得られる良いこと(効果)を、話のなかに自然に入れてみてほしいです。
同居のメリットを考えて気持ちをラクにしてみる
あとから気づいた同居のメリット
同居していたからこそできたこと(メリット)もたくさんあったと、後から気付きました。
家計の面でも助けてもらっていたし、私の体調が悪いときは子供を預かって家事をしてくれたこともありました。
見ていてくれるあいだに銀行やスーパーや美容院へ行ったりもしました。夫の好物の作り方を教えてもらったことも。数えればきりがありません。
私がこの年齢になったからこそわかることかもしれません。
ですが、Mさんご一家にも、
同居することによって起こる良いことがきっとたくさんあると思います。
おわりに
片付けが苦手な人は「○○しないと、△△になってしまうよ」と言われるより、「○○すれば、◇◇な良いことがあるよ」と言ってもらう方がやる気が出ます。
良い言葉で考え、良いことをさがす。これは私が、片付けに行き詰まるたび思い出していたことです。
Mさんご家族と義父母さん達の新しい暮らしが、うまくいくよう願っています。よかったらまたメッセージをください。お待ちしています。
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ブログ村ハッシュタグ#50代からの片付け#わが家の家計簿#大人が着る無印とユニクロの服#髪が痛まない白髪染め#50代の美容と健康#家族関係#義母の介護*2017年11月にアップした記事を大幅に改変してアップしました
2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。