「落ち着いて。行きと帰りで、ひとつずつ用事ができないか、考えてから動いてみなさい」
同居していた嫁ぎ先に、はじめて両親が来た日からしばらくして、母に言われた言葉です。
実家の何倍も広い嫁ぎ先の家屋。
要領の悪い私は、1階と2階、リビングとキッチン、長い廊下の端から端へと、ウロウロ何度も往復していたようです。自分では全く気付きませんでした。
以来28年近く、この”往復で家事をする”という習慣をやめることなく持ち続けています。今日はこの習慣について書きます。
これは、せっかちなのにズボラな私にはぴったり。家事を嫌にならないですむようにと、意識し続けていることでもあります。
家事は往復で
何をやっているかというと、たとえば、2階へ上がる時は必ず、「持って上がる物はなかったっけ?」と自分に問い、おりてくる前も「1階へ持っておりられる物はなかったっけ?」と考えて行動しているということなのです。
モノの往復じゃなくても、出来ることならなんでもOK。行きと帰りで、何かひとつずつ家事(小さな用事でも)を行うのがポイントです。考える癖がついてからは、一方向だけの用事だと惜しいことをしたような気持ちになるぐらい定着しました。子どもたちに手がかかった頃も、あれこれ衰えてきた40代以降も、この習慣が役立ちました。

たとえば階段の上と下で。2パターンあります。
①2階へは、たたんだ夫の洗濯物を持ってあがり、1階へおりるときは、2階の娘の部屋にあるスティック型の掃除機をとり、階段そうじをしながらおりてくるという具合です。
この場合は、「洗濯物を持って上がる」という目的が先にあって2階へ上がり、おりる前に、「いま、何かできることはないかな?」と考えています。
②逆に、2階で何かをしたいとき、たとえば、雨が降りそうだから2階のベランダへ干した布団を取りこもうと思ったら、階段をのぼる前に、「2階へ上がるときに、何かできることはないかな?」と考えます。

この場合のように急いでいるときは、たいてい、階段のところにおくと決めている娘の郵便物を持って上がります。
参照記事:
⇒「郵便物をサッと片づけられるよう使っている100均グッズと収納の工夫」 説明すると長くなってしまいましたが、実際やっていることはとても簡単です。
習慣が身につくきっかけ
「行くときに出来る家事ないかな?戻るときに出来る用事は・・・」と考えながら動くのは、そんなにしんどいことではなく、むしろ面白いと思えることでした。
往復家事はお得感があるから、めんどくさがりの私にも身に付いた習慣なのだと思います。
21日で習慣を身に付ける方法もあるそうです。こちらも参考にどうぞ。
日本ブログ村テーマ
21日でよい習慣を身につける。家事を難しくしない
家事は苦手ですが、だからこそ難しく考えずにやってきました。それが、片づけ下手の私にもこなしてこれた理由だと思います。
よかったらこの往復でする家事、試してみてくださいね。けっこう面白くて、うまくやれるとスカッとします!
家事の工夫が読めるテーマ。こちらも参考にどうぞ。
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私はずっと、片づけは家事とは別ものだと考えていました。特別にするもの、というか、普段はあまり考えたことがなかったというか。
できていた家事と、逃げていた家事。それが何だったかを、この数年で確認しているような気持ちです。もうちょっと若い頃にわかっていれば、子どもの前でイライラしなくて済んだかなと思います。でも、まだこれからでも、改善できると思っています。
3/29書籍発売。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。