片付けるのが途中で嫌になった理由
いったんペースがあがって進んだ片付けも、出来なくなった時期がありました。
片付けが苦しかったのは、億劫で身体がしんどいということもあったけれど、片付けていくうちに自分の欠点に次々と気付き、見ないようにしてきたことまで直視することになったからです。
人から受ける評価におびえながら暮らしていた
結婚して27年になります。妻も嫁も母も、そこそこ真面目に頑張ってきたと思いたいのですけど、胸張って肯定できません。
それは、
「家事や子育てや家計管理もロクに出来ないダメな妻・母親・嫁」という評価を付けられることを、常に恐れていたからです。
他人が軸だと、いくら自分で出来たと思えても、「はい、よろしい」と確認してもらわないと不安で仕方ない。
実際には、出来ていないからと言って注意されることはありませんでしたが、上手くなかったのは確かで、いつも必死でごまかしていました。
さらに気付いたのは、一生に一度の買い物である「家」を慌てて選んだことに対し、後悔し続けてきたということです。
これでは、このまま片付けてそこそこ綺麗に出来たとしても、不満が残りそうです。
まず、自分を許す
じゃあ、どうすれば?と考えたとき、「もうそんな自分を許してしまおう」というところに落ち着きました。
先に自分を許して、次に今の環境を受け入れる。
不満足なまま住んできた家なら、満足のいく家にしていく。物は片付いてきても頭の中が混とんとしたままではスッキリしない。こう仕切り直して、続けてきました。
片付いていくと気持ちいい
中身を捨て、不要になった大きな家具や収納庫なども手放してきた私の片づけ生活は、後半に入りました。
もう一段落したら、着物の整理にとりかかろうと思っています。
和服は好きで、着るチャンスがあれば必ず着てきましたが、もう無理です。自分ではうまく着ることが出来なくなったし、着せてもらったとしても脱ぐのがしんどいです。
和ダンスが片付いたら、とてつもなく気持ちが解放されると思います。想像するたけで、すでに気持ちいいです。

部屋の中だけでなく、外の壁も屋根も色が変わってしまったけれど、片付いてくるにつれ、自分の気持ちは良い方へと変わってきました。この家はこれから大事にしていきます。
皆さんは、自分の家、好きですか?
3/29書籍発売。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。