今日は、システムキッチンの整理収納の仕方について書きます。いつもは整理(物の区別をして、不要な物を取りのぞくこと)から書きますが、今日は収納のコツから書きます。
目次▶
料理も片付けもラクになるシステムキッチンの収納って?▶
収納で迷ったときは?▶
システムキッチンの整理収納の順番▶
ときどき、収納を見直す▶
おわりに料理も片付けもラクになるシステムキッチンの収納って?
第一に、料理や洗い物をするとき
使う道具が、システムキッチンの
すぐ取れる場所に収納されているとラクです。整理収納の順番は、ざっくりまとめると次のようになります。
●整理…不要なものを取りのぞき、使っているものを残す
●収納…残したもののうち、よく使うものから
「使いやすい場所」に収納していく
「使いやすい場所」というのが、すぐ取れる場所、
それを使っている場所の近くです。そこにあれば、料理するのも片付けるのもラクになります。

*システムキッチンの下に入れるものを書いてみました(画像はクリックで拡大します)、これらは吊戸棚の下の段に入れても大丈夫です。
赤い点線ではさんだ部分が、使いやすい高さ「ゴールデンゾーン」です。
・シンク下に収納するもの=水を使う作業に関係するもの
・作業台下に収納するもの=調理や配膳に必要なもの
・コンロ下に収納するもの=加熱調理に関するもの
これらを、使う頻度の高いものから「ゴールデンゾーン」内に収納していきます。そうすれば、道具が出しやすく戻しやすいシステムキッチンになります。
✔ザルやボウルや包丁ならシンクの下や上
✔台所洗剤とスポンジ、生ごみ用の袋、それらの予備などはシンク付近(シンクの下や上)
✔フライパンや菜箸やレードルなら、コンロの側かコンロ下へ
✔食品ラップなら、電子レンジか冷蔵庫の側(作業台の下や上)
✔キッチンペーパーなら作業台の下や上
たとえばこのように、使う場所の近くに収納できるよう片付けていきます。

(これはコンロ下の2段目の引き出しです。週に数回はめん類を食べますので、ここにパスタや乾麺、袋麵なども収納しています)

(これはコンロ下の1段目の引き出しです。フライパンや小鍋は1日に数回使うので、取り出しやすい1段目の方に収納しています)

(これはコンロのすぐそばの引き出しです。頻繁に使うレードルなどを収納しています)

(これはコンロのすぐ近くの引き出しです。頻繁に使う調味料やクリップなどを収納しています)

(作業台の下の引き出し、下段のほうには、よく使う食材も入れています。立てて収納しておくと、中身がすぐわかります)
それを使っている場所の近くに収納する。システムキッチンには引き出しタイプも観音開きタイプもありますが、この基本は同じです。また、物が少ないほうが収納しやすいのも同じです。

(これはシンク下2段目の引き出しです。ゴミ袋やキッチンスポンジ、ゴム手袋、漂白用の洗剤や容器を収納しています)

(これはシンク下の1段目の引き出しです。洗剤の詰め替えや、ラップ類、やかんや包丁など、頻繁に出し入れするものを収納しています)

(これは電動吊戸棚の様子です。シンクの真上にあります)
収納で迷ったときは?
「その場所で、何をするのか」
「それをするときに使っているのは、何か」
「それがどこに収納されていれば、動きが少なくて済むか」
収納の位置を決めるのに迷ったときは、自分へのこんな問いかけが効果的でした。
たとえばキッチン用洗剤のストックは、キッチンのどのあたりに置いていますか?
洗剤を使うシンクの下に収納しておくのが、いちばん便利だと思いますが、コンロの下や食器棚の下などに置いている人もいるかもしれません。
ストックなので頻繁に使うものではありませんが、洗剤の予備がシンクから離れた場所に収納してあると、在庫を忘れやすくなる場合も。
使っていないものを見直して整理し、シンクの側に収納しておけるといいですね。
システムキッチンの整理収納の順番
システムキッチンに限らずですが、整理収納は、整理(不要なものを取りのぞく)が先で、収納を考えるのが後です。
その前に、目標を決めておきましょう。そのシステムキッチンをどのように使いたいかということです。
たとえば、掃除や後片付けがラクなシステムキッチンにしたいでもいいし、夫婦で使えるシステムキッチン収納にしたい、お菓子作りがラクに出来る収納にしたい、カタログにあるような美しい収納を目指すなど何でもいいです。
目標をたしかめることからはじめておくと、リバウンドもしにくくなります。
システムキッチンの整理収納の順番1.目標を決める=キッチン収納で優先したいことは何かをたしかめる
2.システムキッチンのどこから片付けるかを決める(私はコンロ下とシンク下から片付けました)
3.その場所から全て出す
4.出したものを、使っているか使っていないかの
「事実」で分ける キッチンになくても大丈夫だった38のもの5.使っているものを、「何をする時に使うか」でまとめる
6.それ(道具)を、使用頻度の高い順に分ける
7.使用頻度の高いものから、使いやすい場所へ収納していく
物の量が少ない方が収納は簡単になるので、使っていないものをしっかり取りのぞいてください。

リフォーム前のシステムキッチン、2016年の画像でクリナップのものです。必要な物のある位置へ手がスッと伸びて、取れたり戻せたりするようになりました。
高い位置の吊戸棚に入れておくものが、もうありませんでした。ギュウギュウに詰め込んでいたそれらのものは、何年も使っていないものだったため処分したからです。

2016年、リフォーム前のシステムキッチンの下の部分です。シンク下やコンロ下には、そこで使うもののみ収納しました

リフォーム前のシステムキッチン。シンクの上の吊戸棚下段には、ここですぐ取りたいザルやボウルを入れていました。
ときどき、収納を見直す
また、年齢を重ねるうちに作る料理も変わってきているはずなので、たまに見直すほうがいいです。
たとえば揚げ物はもう作らなくなっているなら、次のような道具はもういらなくなってくるかも。
✔長い菜箸
✔深さがある大き目の鍋
✔バット&網がセットになったもの
✔オイルスクリーン
✔目が細かい網じゃくし
料理が変われば、使う道具も調味料も変わっていることが多いから、使うものも変わっているはず。収納を考える前に、見直してみるのがおすすめです。

おわりに
8年前、システムキッチンの中にあるものをすべて出して整理して収納を変えたあと、しみじみ思ったことがあります。
それは、道具が少なくても料理は前と同じようにできるということでした。これは、買い物の仕方が変わるきっかけにもなりました。
目標をたてて、家事がラクなキッチン収納にしていきましょう。わが家も見直してみます。
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