今日は、食器を減らしたいときに確かめているポイントについて書きます。あまり使わない食器をどうするかも、合わせて紹介します。
2人目の孫も1歳を過ぎ、自分でご飯を食べる練習をはじめたので、うちに遊びに来た時の子ども食器が必要になりました。ところが、食器を整理しないと食器棚に収納できそうにありません。そこで久しぶりに、食器の整理をしてみることに。
目次▶
そもそも「整理」ってなに?▶
食器を整理するときに確かめているポイント▶
残す食器、持っておきたい食器のポイント▶
小さい食器棚に食器をすっきり収納するコツ▶
食器の整理で迷わなくなったのが嬉しい▶
おわりに次の画像のように、孫用の食器は少し置いてあるのです。でも、それは上の孫さっちゃんの食器。妹のよっちゃんには、貸してあげるのは嫌なんだそう。可愛がってあげているのに、それとこれとは別らしい。
それで、子ども用の食器を買い足すことにしたのですが、うちの小さい食器棚にはよぶんなスペースはありません。ということで、他の食器のどれかを手放すことにしました。

そもそも「整理」ってなに?
整理=不要なものをそこから取り除くことです。ただ、うちの食器棚にある食器は、どれも使っている状態なので、不要なものを取り除くのはなかなか難しい。
かといって、食器棚からはみ出したぶんを別の場所で収納するのは避けたい。それを忘れてしまう可能性があるのですよ、私は。
そこで、基本にかえって考えてみることにしました。
次のイラストをご覧ください。これは、私が片付けセミナーで使っているパワーポイントから切り取ったもの、「整理」の部分です。
実際は動かしながら話しているのですが、スクリーンショットでも伝わりますでしょうか。左から右へと読んでみてください。

この順番で整理をすすめていくのは、思い出の品以外はどんな物に対してでも同じです。ところが、わが家の食器棚では、使っていない食器はありません。
「使っているか」「使っていないか」の事実では分けにくいわけです。
食器棚以外にまで食器を収納するのも避けたいので、使用頻度がうんと低いものを取り除くことにしました。
食器を整理するときに確かめているポイント
たとえば、使用頻度が低い食器はどんなものかというと…
●使い方が限られているもの(○○専用など)
●使えるが、使いにくいもの(重たい食器、挟みにくい菜箸など)
●いただきもので好みでないもの、デザインが古いと感じるもの
●半端になったセットもので、使わなくなっているもの
孫の新しい食器を収納するにあたり手放したのは、「半端になったセットもので、使わなくなってきていた食器」です。
迷った時でも、今回のように必要に迫られれば決められるものですね。
もちろん収納スペースに余裕があれば置いておくし、他の場所に置いてでも手放したくない場合はそうしますが、今回はタイミングが来たと思って手放しました。

残す食器、持っておきたい食器のポイント
逆に、残す食器、持っておきたい食器、新たに買う食器は、次のようなことを考えて決めています。
たとえば今回の孫の食器は、「使っているイメージが思い浮かぶ・用途がはっきりしている」が一番の理由です。
●使っているイメージがちゃんと思い浮かぶ(用途がはっきりしている)
●多用途である
●収納スペースに入る(スタッキングしやすい)
●食洗機対応である
●できるだけ軽いもの(1枚が500~600gまでだと助かる。持病のため手に少しだけハンデがあります)
●わが家に妥当な価格
●見た目や手触りが好みにあっている
小さい食器棚に食器をすっきり収納するコツ
わが家のように、幅が75cmほどしかない小さな食器棚に食器を入れるには、ちょっとしたコツがあります。
かつては、食器棚に収まりきらないほど多かった食器ですが、時間をかけて減らし、食器棚はこれまでに2本処分しました。小さい食器棚1本になっていますが、とくべつ困ったことにはなっていません。
小さい食器棚での収納で気を付けてきたのは、次の5つのことです。
①食器は収納スペースに入る分だけを持つ(新たに食器を買うなら、そのぶんが入るかどうかたしかめてからにする)
*どうしても減らせない場合は、使う食器だけ食器棚に入れるようにして、あまり使わないか滅多に使わない食器を、まとめて別の場所で保管してみてください。
②食器棚の扉や引き出しを開けたとき、全ての食器が見えるように置く
③よく使う食器は、目の高さから腰の高さくらいに(人が出し入れしやすい高さ)位置に置く
④食器を重ねる場合は、その上の空間に「その食器の高さ+手がはいる分」だけの余裕を持たせる
⑤食器が多くなってきたら、同じ種類の食器を縦に並べて収納

黄色の線で囲んだ部分が、人が出し入れしやすい高さ(目から腰の位置ぐらいまで)です。
出番が多い食器は、この黄色の線の高さを意識して収納するのがラクです。

もし食器が多くなってきたら、
同じ種類の食器を縦に並べてください。こうすれば、一番前にある食器を目印にできるので、その奥に同じ食器があると覚えやすいです。

食器棚の引き出しは、使いやすい1段目(上から)のみ、よく使う食器を。2段目にはダイニングで使う日用品を。3段目には、レトルトや乾物などの食品を入れています。
食器を重ねる場合は、上の空間に
「その食器の高さ+手がはいる分」だけの余裕を持たせています

もし、このように棚の高さいっぱいに食器を入れると出し入れしにくいですよね。

棚に重ねた食器は、そのうえに十分なスペースを開けるようにしてください。こうすうば、取ったり戻したりがしやすいです。
コの字ラックやカゴを使った「たくさん入れるための」収納をすれば、もっとたくさんの食器を持つことができます。
でもそれだと、最初は元どおりに戻せたとしても、私はきっとそのうち面倒くさくなる。食器をぐしゃぐしゃと重ねるか、そのとき空いている別の場所へ押し込んでしまうか。
これでは食器を押し込んで、蓋をしているだけのようなものです。食器棚を使って収納している意味がありません。
このような理由から、食器の収納は、
戻しやすさを重視しています。
戻しやすくするために、
ラクな高さを意識する・
収納に余裕を持たせる・
置く位置も決める。
それが出来るよう、思い切って食器を減らしてきました。
年齢を重ねれば重ねるほど、これで良かったと納得できるようになっています。
食器の整理で迷わなくなったのが嬉しい
ところで最近は、心が浮き立つような素敵な食器を見ても、昔のように欲しいと思わなくなりました。
今回は必要なので買うし、それはきっと楽しいはずですが、一人目の孫さっちゃんのときのように気負わなくなっています。
他のものでも、だんだんそうなってきました。すでに持っているものがほとんどだからでしょうね。
持つ基準、手放す基準を決めているのも、迷わなくなった理由に入ると思います。迷わずに済むのは本当にラクで、喜んでいます。
おわりに
人は、迷ったり不安に思ったりするのがしんどいと思うのです。以前は、どの食器も大切にしたいと抱え込むいっぽうで、「こんなにたくさんあったら将来きっと困る」という不安もありましたから。
私は片付けを続けているうちに、他のことでも迷いや不安が減ってきました。
50歳になってから大々的に家じゅうを片付けはじめたので、もう10年。迷いや不安がなくなってくるのは当たり前かもしれないけれど、シンプルに嬉しいです。
孫の食器の話からずれてしまいましたが、この記事を書き終える直前の今、あらためて、片付けは思考を整理するトレーニングにもなっていたのだなと思います。
話しを戻します。食器が増えすぎているかも?と思う方は、ぜひ、持つ基準、手放す基準をたしかめて整理してみてください。想像以上にラクになるはずです。ふだんの収納でも、気持ちの面でも。
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