思い出のものを手放す
暑いですが、クリーンセンターに持って行かないといけないものがあったので、ついでに捨てられるものはないかと探しました。
50代になってから家じゅうの片付けを始め、どんどん不用品を捨ててきましたが、まだ迷っていて捨てられなかったものがあります。
使わないと分かっているのに、迷っていたもの。夏を象徴するもの。今回はそれもいっしょに持っていくことにしました。

「この著者さん、思い切りがいいな」と、この春に出版した拙著にレビューを書いてくださった人がいました。ありがとうございます。
思い切りがいいかどうかはわかりません。でも、結婚前に買った服や本さえ残していたような私が、判断を迷う思い出のものも片付けられるようになったのは確かです。
これは年齢的なものもあるかもしれません。片付けには、体力だけでなく判断するパワーも使うから、出来るうちにやっておこうと思っています。
捨てられなかった夏の思い出のもの
捨てられなかった夏の思い出のものは何かというと、蚊帳です。蚊帳をご存知でしょうか?今も使うおうちはありますか?
というか販売されているのかな…と思ってみてみたら楽天にありました。イメージで使わせてもらいます。クリックしないでくださいね。

うちにあったのは、もっと古くて小さいタイプですが、まだ綺麗な状態でした。使う時期が限られていたから、傷みが少なかったのかもしれません。
子ども達がまだ本当に幼いころに使っていた蚊帳なので、そうとう昔のものです。不要になった大きな家具は捨ててきたのに、これはなかなか捨てられませんでした。
夏の蚊帳は、「家族水入らず」の象徴だった
なぜ捨てられなかったかというと、生活は厳しかったけれど楽しい夏の思い出が、その蚊帳にはたくさん詰まっていたからです。
同居していた義実家を飛び出し、家族4人で賃貸に住んでいたころの記憶が、いっぱい張り付いていました。
過去記事とプロフィール ブログ村その蚊帳に入ると子どもらが喜んで暴れるのですが、それが可愛くて愛しくて、忘れられない。
家族水入らずとはこういうことなのだと、しみじみ思ったものでした。いつまでも覚えておきたいと、執着していたのかもしれません。
捨てられなかった夏の思い出を手放せた理由
手放す気になったのは、それを見ても、前ほど懐かしいと思わなくなっていたからです。はじめて経験した家族水入らずの夏、それを象徴する思い出の蚊帳だったはずなのに。
この変化には自分でも驚きました。
この蚊帳に触れたのは、久しぶり。これまでの間に、娘の結婚、義母との同居、夫の実家の処分、介護を見据えたリフォーム、孫の誕生や自分の手術など、いろいろなことがありました。
私の関心が、過去よりも、現在やちょっと先の未来へ向いてきたようです。
片付けるときは、使えるか使えないかではなく、使っているか使っていないかで分けるというのが、整理収納の基準です。
ただし、思い出のものは別。使っているかいないかでは分けられない種類のものだからです。
●それがなくても思い出は消えないということを、確かめられたとき
●それを見ても、以前ほど心を動かされなくなったと知ったとき
大切だからと言ってすべてを取っておくことは出来ない。けれど、じゃあどれをいつまで、どんな形で残しておけばいいのかと、前はよく迷いました。
亡くなった息子に関するものは特に決められなかったし、これからも迷い続けると思います。でも、タイミングは、私なりに決まってきました。
前回の片付けの記事はこちらです。未読の方はぜひご覧ください。
おわりに
蚊帳は紐でくくって、クリーンセンターへ持って行きました。今回は、写真も撮りませんでした。蚊帳の写真が無くても、家族水入らずの夏の思い出は覚えていられるでしょう。ここに書いて読んでもらえたし満足です。
もし忘れたとしてもかまいません。心残りもありません。
こうやって、時間をかけながらでも、思い出のものをひとつずつ整理していきたいです。
夏の思い出づくりは、これからが本番でしょうか。みなさんが残しているのは、どんな思い出ですか。
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