はじめにご報告とお礼を。週末の押入れの記事にグーグル砲がきて、いつもの何倍も読まれました。お読みいただいた方、ありがとうございました。
息子の10回目の命日
先週、息子の命日を迎えました。亡くなって10年です。
これまでの命日は心がザワザワしてしんどいことが多かったのに、今年は違いました。また感傷的になるかと思っていたのですが、そうでもなかったのです。
薄情な親かもしれませんが、頭のなかにあったのは、息子とのことより自分の変化のほう。40代後半からリウマチブログを書いていた私が、60歳になってもまだ続けていて、しかも片づけの話がメインになっているなんて思いもしませんでした。
ただ、あの日のことは命日に限らずよく思い出します。
プロフィール・ブログ村切り取ったように覚えているのは
あの日は今朝のように曇っていました。早朝から蒸し暑かった。内容は忘れましたが、大勢の人と話をしたことも覚えています。
首に貼り付くようなじめっとした空気、雨が降る前の土の香り、グラデーションになっていた灰色の空。でも、半そでから出ていた私の腕はカサカサしていました。
変でしょう?断片的にそういうことを覚えているんです。まるで切り取ったみたいに。
覚えていると言えば、ひまわり。

息子の祭壇は、元気な小さめのひまわりで作っていただいたんです。このことは前にも書いたでしょうか?若々しいひまわりの黄色が美しい、忘れられない光景です。
「写真をぜひ撮っておいてください」と促され、呆然としたままガラケーを祭壇に向けました。ゆうべ、それを久しぶりに見てみたんです。
撮っておいてよかった。
訳がわからないまま家のなかを片づけはじめ
数時間後だったか数日後だったか、時間が経ってから、訳がわからないまま家のなかを片づけはじめました。法事がつぎつぎとあったため、片づけないわけにはいかなくて。
物が多い家で、なんでも収納に隠していたため、必要なものをすぐ出せずアタフタしました。
都会とは違ってお寺さんとのおつきあいも密だったから、そのあと法事が続きました。休む間もない感じです。
毎日、酷く疲れていましたが、疲れた疲れたと思うわりには、じっとしていられない。
ブログも書いていましたが、後から読むと、あまり感情がこもっていないというか、その日にあったことをただ記録しているような記事が続いています。

2013年(息子の部屋。カメラを向けた角度がバラバラ、画像も粗くてすみません)

2019年

2022年
アタフタして疲れてはいたけれど、実際は、必要に迫られてしたその片づけによって何度も救われました。動いていないと、余計なことを考えてしまうからです。
だんだん片づけの本当の効果を知るようになり、そのことを現在進行形でブログで書くようになりました。
予想しなかった未来。10年あれば変わる
読むのも書くのも好きでしたが特別!というほどでもなかった私が、こんなに長くブログを書いているのは今も信じられません。
本を2冊出版したということにも驚いています。これも、みなさんのおかげです。
そのことも含め、人の未来なんてわからないものだな、と思いました。
たしかに障害の重い子との暮らしが私の生活の大半を占めていたので、何年経っても喪失感は消えませんでした。今もゼロにはなっていないし、この先も喪失感が完全になくなることはないでしょう。
ただ、10年あれば変わる、変われる、というのは事実。それがわかっただけでも良かったと思いたいです。
おわりに
これから先も、これまでの命日の夜のように感傷的になったり、過去の自分を恨んで投げやりになったりすることはないと思います。
「息子は生まれてきて幸せだったんだろうか」ということも、考えないようにします。ほどほどに自分が満足して暮らしていることに、意味があると思いたいからです。
今週は新しい習い事の見学にいったり、Zoomで座談会に参加したり、母の所へ面会にいったりする予定です。元気に無事に、過ごしたいです。
10回目の命日を終えた気持ちを、思うまま書きました。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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