最低だった私が変わってこれたのは
50代は、体力や気力がまだ残っていて子供も独立する時期。この時期が、身軽な暮らしに向けた片付けをはじめるのにちょうどいいとよく言われます。
でも私の場合は、ここで書いてきたように、息子を亡くしたことが片付けの大きなきっかけになりました。それが、ちょうど50歳のときです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、悔いて自分を責め続けていた私は、片付けによって救われました。なんて最低なんだと思うばかりだった状態から少しずつ。
過去記事と私のプロフィール・ブログ村「とにかく手を動かして、何かに没頭したい」。百箇日が済んだころからこの気持ちが強くなり、それが片付けのほうへ向かいました。

前のブログでは、その様子を書き続けました。
前のブログ「家も自分も好きになる暮らし」そんなときにブログを続けることに対して、ご注意を受けることもありましたが、私はブログも片付けも止められませんでした。やがて家じゅうの片付けをはじめることに。
ひたすら物に触れて、これは捨てようこれは残しておこうと選ぶ。何かに突き動かされているような感覚。しんどいという感じはあまりしませんでした。
黙々と手を動かしているときは、そのことだけに集中できたので、他のことを考えずに済みました。家も片付いていきました。
片付けるたびに
なぜ、そんな最低の状態でも片付けをやめなかったか。それは、単に家の中がスッキリしてきたからというだけでなく、片付けるたびに心が落ち着いてきたからです。
当時は分かりませんでしたが、片付けは物と向き合う作業であると同時に、自分と向き合うことでもあったのでしょうね。だから私は徐々に変われたのかもしれません。
もちろん、物の量が減って収納がラクになったり掃除が簡単になったりするという、具体的な効果をまず感じました。
正しい収納のやり方を学んでからは、より使いやすい収納にすることができ、ますますラクに暮らせるようになりました。
罪悪感なく物を減らし、これから先を見据えた正しい収納のやり方にすれば、ただ快適に暮らせるだけでなく「安心感」を得られる。それを伝えたくて、58歳になっていたにもかかわらず資格を取りました。

私が感じている片付けの最大の効果は、やはり精神面での安定なのです。
「ここまで出来た、ラクになった、これからはどんな自分も認めていこう、前向きに考えていこう」、そう思えたとき、目の前が開けていくように感じました。あのときの感覚だけは、今も忘れられません。
おわりに
心の中に泥のようにたまっていることに目を向け、それを取り除ける手段がないか考えてみるのも、片付けといえるかもしれません。
はじめはわからなくても、手も頭も動かしていれば、だんだん自分にあった解決方法が見えてくるのではないでしょうか。
苦しいときもあるし、体力だって使いますが、必ず生きやすい日が訪れると思います。
自分を責め続けた私が、ひたすら手を動かして家の中を片付けていくうちに変われたように、悩みがあって身動きがとれなくなっている人も、一歩を踏み出して動き出せば必ず良い方へ向かうと思うんです。
気持ちよかった春の日の夜に、なんだか堅苦しいことを書きました。ふいに思い出して書きたくなりました。夜だとどうしてもこうなります、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
明日は暑いくらいの日になるそうです。みなさんどうぞ体調に気を付けてお過ごしください。
ブログランキングに参加しています。下の四角いバナーをクリックして頂けると嬉しいです。
↓
シニア人気ブログランキング1位のブログは?
ブログ村ハッシュタグ#50代からの片付け#50代からのシンプルライフ#50代から楽しむブログ更新通知はこちらから。クリックでフォローできます。
2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。