「これ、脱いだままにしてるの誰?」
「もう、そんな捨てにくいもの買ってこないでほしいよ・・・。」
断捨離という言葉を知り、片付け始めた頃の私が、よく夫に向かって放っていた言葉です。
言われる方の立場なら、かなり嫌だと思います。
当時の私は全くそう気づかず、目の前にある”自分にとって”邪魔なものを一刻も早くどけたくて、平気でこんなことを言っていました。
酷いですよね・・・言うにしても、もうちょっと違う言葉を選べたろうに。
脱いだままに見えるコートも、ちょっと休憩したあとハンガーにかけようと思っていたかもしれない。
捨てにくそうに見えるそれだって、家族が喜ぶと思って買ってきたはずの物です。

捨てることに対して慎重だった夫が、この連休は色んな物を手放しました。
バイク関連のグッズ。
服。
本や雑誌。
書類。
私 「待って待って。何で急に捨てる気になったの?いいの?」
夫 「古過ぎるし、もう着ないよ。本は文字が小さすぎて読めない。 雑誌もまた読むかと思ったけど読まないし。」
夫 「書類、要るかと思ってファイリングしたけど、結局要らなかったな。これも捨てようかな。」
私(心の声)「・・・ずいぶん考え方が変わったなぁ。なんで今なの?」
私 「ありがとう、掃除しやすくなったよ。スッキリしたよね。よかった。」
「捨てたいなら自分の分だけにしてくれ。手伝うけど、こっちのはこっちのペースでやるから。」
以前は、私が何も言ってなくても先にこう話しかけてきた人です。それほど私が殺気立っていたのでしょうね。
今回なぜ急に片付けのスイッチが入ったのかはわかりません。でも、理由は聞きませんでした。
結果が良ければ、きっかけなんて、どうでもいいです。不要だと分かりつつ捨てられない物があるのは、お互いさまだし。

・言われて嫌なことは相手にも言わない。
・自分のペースと相手のペースは違うということを、常に頭の中に置いておく。
・相手の良いところを素直に褒めて、感謝の言葉をかける。
思ったことをすぐ口に出してしまう私は、暮らしの一コマ一コマで独りよがりにならないよう気を付けたいと思います。
結婚27年。娘はやがて出ていくけれど、夫とはこれから先も長いです。
2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。