亡くなって丸3年。来月、命日を迎えます。
息子は生前、家の中の同じ場所に拘り、そこを1日に何十回と往復していました。(これを常同行動と呼びます。)
1回ごとに突き当りの壁を蹴っていたので穴があき、直径30センチ程になっています。
一定のリズムで刻まれる「ゴンゴン」という音がうるさくて、私はよく息子を叱りました。
本人は、そうすることで自分が落ち着くというのを本能的にわかっていて続けるのです。
誰かから言葉だけで止められても、やめられる類のものではありません。
痛みを感じにくい子ではありましたが、足はきっと痛んだろうと思います。
私はそれを知っていても他の方法を考えようとせず、ただただ制止を繰り返しました。
何をやってみても変わらないと思っていたんです。
痛かったろうと思います。ほんとうに可愛そうなことをしました。
こういうこと、他にもたくさんあります。
その穴は、息子の死後もずっと塞ぐことが出来ませんでした。
見るたび苦しくなっても、そのままにしておくべきだと思っていたんです。
でも、夫婦で話し合い、そろそろ補修しようということになりました。
息子が私に教えてくれたこと。今も、教え続けてくれること。
それは、自分が簡単には変われないように、相手も簡単には変わらないということ。
変えたければ、まず、自分が変わろう。自分から動こう。
今からでも間に合うと信じて、部屋も心の中も整えています。
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記事:今の暮らしを変えて、人生後半を身軽に楽しく生きる
https://sayoslife.jp/blog-entry-191.html亡くなった息子が今も教えてくれている、心の片付け方
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