お正月気分も抜けた今、思い浮かぶのは母の顔です。
皆さんは年末年始に帰省した際、「母さん、年を取ったな・・・」と思うような変化を感じませんでしたか?メールや電話でのやり取りと実際に滞在してとでは、感じ方に差が出るものです。
テレビの音が前よりも大きくなっていたこと。
必ずしまわれていた物が出したままになっていたこと。
私はこの二つの変化に気付きましたが、何も言えませんでした。
母が一人で住むその家は、我が家より敷地面積も広く荷物も多い。元気なうちに手放すときがくるかもしれないと思っています。 
「もし親の家を空き家にしたままモヤモヤを感じているなら、厳しいようですが、即、行動に移してほしいです。」先日参加した“ 後悔しない整理術 ”というセミナーは、ライフオーガナイザーさんのこんな言葉から始まりました。
現在、日本における空き家の数は280万戸。総住宅戸数に占める割合が13.5%で過去最高だそうです。(総務省調べ。2013年)
防犯面、衛生面、管理などの金銭面・・・、税制面で優遇されるとしても、数えればそのデメリットはキリがないくらいたくさんありそうです。
良くないとわかっていてもそのままにしている人が多いのは、金銭的な理由からだけだと思っていました。
ですが、話を聞いているうちにそうではないとわかりました。不安要素やその理由の説明があったあと、片づけることのメリットと方法を教えて頂きました。
■何故、不安なまま空き家にしてあるのか。 *親族や家族と意見が分かれ決め切れない。
*投げ出したいのにそうはいかないとわかっていて動けずにいる。
*活用したいが(売る・貸す)手順がわからない、など。
■空き家を片付けるメリット *次の世代に片付けを残さずに済む。
*ご近所や親戚に対し気遣いせずに済む。
*その家を活用できる。(賃貸・売却等)
↓
*行政・業者等、相談できる窓口はたくさんある。
勇気を出して第一歩を。
■片付けの手順(どの場所の片づけとも通じるもの。) *思考の整理
↓
*物の整理
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*分ける→選ぶ→手放す
↓
*手放し方(行方)・・・リサイクル・貰ってもらう・売る・寄付・ゴミとして業者に依頼。
■気に留めておかねばならないこと。(私見) *「誰がどのタイミングでどのように」をいつでも話し合えるよう、兄弟・親戚間のバランスの良い関係を維持する。
*その時なにを一番に優先すべきかを即断即決できる自分であること。
講義の中では具体例も示され複雑な気持ちになりました。でも、ネットや本からは得られない話を聞けたので行って良かったと思っています。
そして、気になっていることについては、つねにアンテナを張っていようと思いました。
3/29書籍発売。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。