思い出には順位がある
今日は、連載しているエッセオンラインのコラムのことと、息子の遺品整理をすすめてくる過程でわかった”思い出のものを手放すコツ”についてまとめます。重い知的障害があった息子の命日がまもなくやってくるため、そんな内容にしてみました。
記事一覧と私のプロフィール・ブログ村トップの画像は、亡くなった父が息子にくれた帽子です。これは早い段階で手放せました。なぜ早めに手放せたかというと、息子があまり被らなかったからです。
つまり、思い出のものといっても、その思い出には順位があるということ。
考えてみれば当たり前なのですが、まずこれに気付けたことで、私は思い出のものの整理がラクになりました。

思い出のものを手放すタイミング
思い出のものを手放すタイミングは、遺品に限らず、思い出のもの全般に言えることです。
●思い出のものを置いてある部屋(あるいは収納)を、別の目的で使いたいと思ったとき
●思い出のものに対する気持ちが変わったとき
どなたにも、代えがきかない思い出のものがあると思います。でも、その量がとても多いと管理がたいへんになってくる場合も。
いつまでも全て置いておけるならいいですが、別のものを収納したくなる場合も出てくると思うのです。私もそのひとりでした。
息子が亡くなり遺品が残った、かんたんには処分できない。でも娘が結婚して親族が増えたら、自分の思いにも変化が出はじめました。

(息子の部屋の片付け)

結婚した娘が、お婿さんや孫を連れてきたとき、泊まれる部屋がない。まずこれが私の気持ちを動かしました。
義母を呼び寄せる前なら使える和室があったのですが、娘の結婚は義母との同居と同じタイミング。そこは義母の部屋になっていました。
そこで、そのタイミングに合わせ、それまでも徐々にすすめていた息子の遺品整理をさらにすすめることに。
この遺品整理をふくめ、家具の整理については別記事でまとめています。未読の方はぜひご覧ください。
思い出のものを手放す罪悪感を減らすために
冒頭、「父がくれた帽子だけど息子はあまり被らなかった」というように、
思い出としてストーリーがあまり無いものも残さなくていいのではないでしょうか。
ストーリーを語れなくなってきたといえば、私の場合、記念品などもそうでした。
そんなに簡単に決められない、と思う方もいらっしゃるでしょう。
それでも、今日の記事のタイトルを見て読みにきてくださったということは、思い出のものを片付けた方がいいかも…と考えはじめておられるサインではないでしょうか。
「もう、すべて置いておかなくてもいいかな」、「子供に、自分が捨てられなかった思い出のものの処分を託すのは…」、こんなふうに思いはじめた人もいらっしゃると思います。

(イメージです)
罪悪感や不安な気持ちを少しでも和らげるために、私がしてきた習慣があります。遺品に限りません、自分のものでもそうです。
「最後にこうしてから手放す」という、儀式のようなものを決めて手放してきました。
……儀式って?
エッセオンラインで連載中のコラムにはそれを含め、思い出のものを整理するときの基準などについてもまとめています。ぜひご覧ください。


おわりに
思い出のものを整理するのは、しんどい面もあります。でも、これからの自分の暮らしを考えるきっかけになるし、ほんとうに大切にすべきものが何かを確かめることにもつながります。
気になっている思い出のものがあれば、ぜひ出してきて整理をはじめてみてほしいです。気になったときが、はじめどきです。
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https://sayoslife.jp/blog-entry-1819.html捨てられなかった思い出のもの、罪悪感を減らしつつ手放すコツ
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