どうすれば部屋がスッキリするか。もっともシンプルなのが、ものを減らすことです。減らしたいのに捨てられないという場合は、なぜ捨てられないか考えてみるのはいかがてしょうか。
捨てられない理由がわかれば、そう思わないですむような片付け方をしてみるのがおすすめです。
たとえば「もったいない」と思うなら、どうすれば「もったいないと思わなくてすむか」考えてみませんか。
目次▶
そもそも「もったいない」とは?▶
物を捨てられない8つの原因▶
高価だったから、物を捨てられない場合▶
「いつか使うかもしれない」「壊れていない」「親にしつけられた」から 、物を捨てられない場合 ▶
いつか使えると思うものは、今使ってみる ▶
親の躾から、自分を解放しよう▶
迷信が気になり、物を捨てられない場合▶
終わりにどんどん捨てようということではありません。それではしんどいですよね。
人生の後半を大切なものやお気に入りのものと快適に暮らすため、モヤモヤしていることの棚卸しをしていこうというつもりでまとめました。

*これはリフォーム前のキッチン。久々に全部の物を出して片付けたときの画像です。
そもそも「もったいない」とは?
「もったいない」。
これについては、セミナーでよくお話しています。整理と収納のことをお伝えするときに、避けては通れない話題だからです。
もったいないというのは、美しい考え方のように思えます。でも、そのまま受け取っていいのでしょうか。
そもそも、「もったいない」とはどういうことでしょう。
使えるものが活かされていない状態がもったいない。私は、使っていないことこそ、もったいないと感じます。置いてあるだけで使わないのはもちろん、しまいこんで、何処に置いていたか忘れていたような状態ももったいないと思うのです。
これは、100円ショップで買ってきたものであろうが10000円出して買ったものであろうが同じです。
私もはじめからこう思っていたわけではなく、片付けをしているうちにそう考えるようになりました。
昔の私は、物をため込む傾向がありました。
●過去への執着
●未来への不安
●思い込みこれにとらわれて、「もったいない」と思っていました。
物を捨てられない8つの原因
物を捨てられない原因は、主に8つあります。これらは先にあげた、
過去への執着・未来への不安・思い込みのどれかに当てはまります。
たとえば
過去への執着は、「もらったものだから」や「高価だったから」というもの。
いっぽう
未来への不安は、「いつか使うかもしれないから」に入ります。
思い込みというのは、たとえば「人からもらったものは捨ててはいけない」というようなこと・
執着という言葉はキツく聞こえるかもしれませんが、分かりやすいのでここでは使います。
1.高価だったから
2.いつか使うかもしれないから
3.もったいないから(壊れていないし使える)
4.使える物を捨ててはいけないと、親にしつけられたから
5.迷信が気になるから
6.人からいただいたものだから
7.捨て方がわからないから
8.思い出の物だから
高価だったから、物を捨てられない場合
買ったとき高かったから、というのが物を捨てられない原因の上位にあるのは、みなさんご存知だと思います。
私も、買ってから何十年と経っていても、その値段の高さ故に捨てられなかった経験があります。
高価だったと思うなら、どんどん使いましょう。それこそ、置いておくのはもったいないです。使ってこそ物は生きてきます。

もしそれが、かさ高いものならどうでしょう?
高価でも使わずにしまいこんであるその場所にも、家賃や固定資産税がかかっていると思えば、手放せるかもしれません。
場所を有意義に使うことこそ、もったいないと思わずに済むのではないでしょうか。
「いつか使うかもしれない」「壊れていない」「親にしつけられた」から 、物を捨てられない場合
2,3,4の「いつか使うかもしれないから」「壊れていないから」「親にしつけられた」から 物を捨てられないについて。
これらはやはり、育った時代に因るものが大きいです。
うちの母はいまだに「使えるものを捨てるなんて」「壊れていなのに」のあとに、「もったいない」をつけて言うことがあります。
たしかにそうなのですが、私はやはり、使わないまま置いてあることのほうがもったいないと思います。

いつか使えると思うものは、今使ってみる
「いつか使えるかも、壊れていないし」と思うなら、今使ってみるのがおすすめです。
使ってみて今もいいと思えるなら、しまいこまずどんどん使う。
やっぱり使いにくい、今使っているものの方が使いやすい、ということが分かれば、もうそれは無くてもいいものと考えてOK。
技術が進歩しているから、壊れず捨てられなかったわけです。でも、進歩しているからこそ、今はもっとコンパクトで機能的なものが出ています。
今の自分が使いやすい方のものを、どんどん使えばいいのではないでしょうか。
そのことに罪悪感を持たなくていいです。暮らしを快適にするのに必要なら、割り切っても大丈夫。
使えるかもと置いていたものが収納場所をふさいでいるなら、掃除もしにくいです。それが室内に出ているなら、怪我のもとになるかもしれません。
それこそ、人生後半をラクに安全に暮らすためには無い方がいいものです。
思い切って処分するか、リサイクルショップにもっていってみませんか。億劫でないなら、フリマやオークションで売ってみるのもおすすめです。
親の躾から、自分を解放しよう
親の躾によって、捨ててはいけない、もったいないと思い込んでいる場合があります。
たしかに物を大切にすることは大事なことですから、間違ってはいません。私も両親から、厳しくそう躾けられました。
ただ、その親たちが今、どれだけ多くの物を残して苦労しているか。危ない暮らしになっている場合もありますね…。
それを思えば、自分が今どうしていけばいいか見えてくるのではないでしょうか。
戦前生まれの親と自分とでは、育ってきた環境も暮らし方も違います。だから、そろそろ割り切っていいのです。
思い出のものとして大切にしたいと考えているなら別です。
でもそうでないなら、もう
その物のお役目は終わったと思っていいです。高齢の親に納得させるのは難しいけれど、自分ならまだ考え方を変えていけるはずです。
迷信が気になり、物を捨てられない場合
迷信が気になって捨てられないというのは、人形など顔のあるものが多いのではないでしょうか。
そういうものを捨てると呪いがあるなどという迷信があって、捨てていいかどうかわからない。怖い。お祝いなど記念でもらうことも多い人形ですから、さらに迷うわけです。
もう何年も飾っていないし、手入れもしんどくなってきたと思っていても。
私は、人形類は人形供養に出しました。
持っていってお経もいっしょにあげたことで、気持ちがすっとして、「今まで私や子供を守ってくれてありがとう」と思えました。
雛人形を処分。人形供養、娘と私がそう決めた理由。(2018年の記事です)終わりに
物を捨てられない8つの理由、1~5までについてまとめました。
6~8についてまとめた記事はこちらですはじめに書いたように、時間をかけて決めていいと思っています。大切なのは、これから先の暮らしを快適で穏やかなものにしようとすることのほうですから。
心にひっかかっているものをひとつずつ 手放していきませんか。私も引き続き、見直していきます。
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