「片付けで泣いたことはありますか?」
昨夜放送されたNHKの『きわめびと』。 テーマは片付けでした。 ご覧になりましたか?
夢のマイホーム購入後、片付けが原因で関係がうまくいかなくなってしまった家族を片付けのプロが救う話でしたね。
プロが代行して片付けるのではなく、困っている本人が片付けられるよう助言しながら導いていく。
床の全てが服と雑貨で埋められていたような部屋はスッキリと片付き、最後は、家族みんながスタジオでニコニコと歓談していました。

「今夜放送がある」と思いながら。12月5日夜6時ごろ撮りました。
私も片付けが苦手な子供でした。
個室を与えられるようになった小学校高学年に入っても、机の上は本や文房具で山のよう。
自分でもそれが嫌で恥ずかしくて、数少ない大事な友達さえ家へ呼べませんでした。
実家は自営業でしたので母はいつも忙しく、あまり私の部屋に入ってくることはありませんでした。
それでも時々目を真っ赤にして、「なんで片づけられないの。」と低い声で言うのです。
私があれこれ考えて言い訳をすると、母は黙ったまま部屋を出ていきます。
いくつかの問題を抱え、とても忙しいのは、子供心にわかっていました。
それでも、その背中を見送っていた時の気持ちを忘れることができません。
結局泣きながら片付けて見た目にはスッキリした部屋にするんですけど、それを保つことは出来ませんでした。
こんな私に育てられた娘は、この家をどう見ていたんでしょう。
私をどう見ていたんでしょう。
出演していた片付けのプロの方も、こんまりさんも、みんなとても優しいです。
片付けは、「技」なんですね。教えたり教わったりするものなんだと、この年になるまで知りませんでした。
知って良かったと思っています。