思いをすぐ言葉にして伝えようとする義母と、人の評価が気になって言葉に出さない私。
こんな私たちが、義母の骨折を機にいちど失敗した同居を再開しました。まもなく5年目に入ります。義母は現在、要介護2です。
今日は、そんな義母と私の「もったいない」の違いをどう解決してきたかについて書きます。
結論から書くと、それは簡単でした。私が難しく考えすぎていただけでした。
「おかあさん、私に任せてもらえませんか」とはっきり伝えたら、義母はあっさり納得してくれました。
言い方しだい、タイミングしだいだったのです。背景にある義母の思いにも気づくことが出来ました。
目次▶
義母と私の「もったいない」の差▶
「もったいない」の差がストレスになったとき、やって効果があったこと ▶なぜ私が辛いかを考えてみた
▶伝え方の工夫
▶
もうひとつ、わかったことがありました▶
終わりに今の義母は、この記事に書いた頃と同じではありません。
でも、一気に変わってしまったわけでもありません。これは同居しているからこそわかることだと思います。
いろいろあって逃げ出してしまうこともある私ですが、平和に暮らすことができていると喜んでいます。
義母と私の「もったいない」の差
いちどめは失敗したものの、今度はもうお互い年も取ったし、なんとかなるだろうと思っていました。ケアマネさんや福祉課の人と相談しつつ、念入りに準備してきたという思いもありました。
でも、いざ同居をはじめてみるとそう上手くはいきませんでした。
私がしんどかったのは、「もったいない」の基準の違いでした。
当時はまだ要支援1の状態でしたから、家事にも私がすることにも、義母は言いたいことがいっぱいあったのでしょう。これはもう仕方ないことだとわかっているつもりでした。
でも、小さなことでも積もれば大きくなってしまいます。私も主婦を30年近くしてきたので、意見されるのは辛かったです。
●リビングや廊下の電気をつける時間帯の差
●エアコンの設定温度の差
●歯ブラシを換えるタイミング
●雨戸を開け閉めするタイミング
たとえばこれがみんな違いました。家じゅうのタオルやパジャマを毎日洗いたい嫁と、そうでない姑というのもその例です。
「もったいない」の差がストレスになったとき、やって効果があったこと
なぜ私が辛いかを考えてみた
価値観が違うのはあたりまえだと思っていました。こんなささいなことなど、流せばいいと。なのに落ち込んでしまうのはなぜか?
それは私が、自分の考えを義母にいっさい言わなかったからです。
嫁の私が反抗するなんてとんでもないと思っていました。もうこれが昭和の考え方なのでしょうね。
伝え方の工夫
結婚してから、義母に、面と向かって反抗したことがありませんでした。でも、それをやめてみました。
伝えるとき気を付けたことは2つあります。
●言う時間は、義母の調子が良い午前中
●言い方の工夫としては、短い言葉で理由をいっしょに伝えること
「○○だと思うから、私はもったいないと思いませんよ~」と軽く、でもはっきり伝えてみました。理解してもらえないかも…と思うのもやめて。
すると義母は予想に反して、「ああ、そう。わかった」とあっさり。
どこまで理解してくれたかは疑問ですが、言ってみて良かったです。こちらの気持ちを伝えられただけでも、私はかなりスッキリしました。
もうひとつ、わかったことがありました
今はもう要介護2の状態になっているので、4年前のようにはいきません。義母が出来なくなっていることも増えています。
でも、なにもかも我慢して言わないというのはやめています。言葉やタイミングを選びさえすれば、まだ分かってくれると信じて。
この4年でもうひとつ、わかったことがありました。それは、義母が私の家事にあれこれ言う本当の理由です。
「もったいない、もったいない」と言ってきたのは、単に会話したいだけ、会話のとっかかりがほしいだけだったのでは?と。
80代半ばで突然知らない土地へ引っ越してきた義母にとって、デイサービスで会う人やスタッフさん以外、話し相手は私と夫しかいません。
家でも話したい。構ってほしい。自分をもっと見てほしい。
だから、目の前でしている私の家事を話題にするのではないかと気付きました。
とは言え、それに全てつきあっていると私が消耗してしまいますので、上手く折り合いをつけながらつきあってきました。もうこれさえ、遠い昔の話になってしまいました。
終わりに
同居はたしかにしんどいです。自由な時間も少ない。でも、義母の小さな変化に早めに気付けるのは良いことだと思っています。
なぜそうなってしまうか?に早めに気付くことができるので、介護サービスのプラン変更にも反映しやすく、お互いが悪い状態になるのを防ぐことができると思っています。
伝えることと流すことを、分けて考える。自分も守りつつ、相手も守る。
はじめから難しく考えるのではなく、良いと思ったことはやってみます。やってダメなら、次の手を考えます。
きっと大丈夫。なんとかできるという自信がこの4年で身につきました。
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