「また探しもの?いいかげんにして。ちゃんとして。分かるようにしておいてくれないと困るよ…」
亡くなった父に、私はよくこういうことを言っていました。酷い言い方だったと今なら反省できますが、当時の私には無理でした。自分が代わりに探さないといけないときが来るかもしれないと、漠然と思っていたからです。
父は71歳で亡くなりました。早かったです。もっと優しい言い方をしておけばよかったし、手伝えばよかったと思っています。
今日は、そんな私がしてきた情報の整理についてまとめてみました。
目次▶
情報の整理ができていないと、家族みんなが困るようになるから▶
私の生前整理、情報の整理▶
私が生前整理に取りくむ理由▶
終わりに
情報の整理ができていないと、家族みんなが困るようになるから
父は、しょっちゅう大事な書類を探していました。
自営業だったため書類はすべて父が管理していたのですが、あまり得意ではなかったようです。
黙って父が歩き回っているときは、たいてい大事な書類を探し回っているときでした。
私たち家族のために働いてくれていた父。仕事が休みの日には、とことん私たちと遊んでくれた父。
浪人して大学受験することをすすめてくれた父。予備校の入学金をすぐに用意してくれた父。
また希望の大学に合格できず私立の4年制大学に入ることになっても、私を決して責めませんでした。
大変だったと思います、あの当時の実家にその余裕があったとは思えなかったので。
障害の重い私の息子のことも、とてもかわいがってくれました。
そんな父を悪く言うのは辛いです。でも、書類の整理ができていないせいでしょっちゅう父が不機嫌になってしまうのはしんどかった。これは今も思い出します。
父が亡くなった後は、大切な書類の整理がうまくできていなかったため、手続きをすすめるのに苦労しました。
そんなこともあったし、私も書類の整理が気になっていたので、書類も含めた情報の整理をすすめてきました。

私の生前整理、情報の整理
私がこれまでしてきた情報の整理は次のようなことです。暗証番号とIDも、家族に分かるようなかたちで残しています。
◆書類の収納を、家族にもわかりやすいようにする
◆預貯金・投資信託などの口座を減らす
◆保険の整理
◆紙の写真の整理
◆デジタル画像や動画の整理
◆ネットバンキングの整理
◆さまざまな会員制度の見直し(カード類を減らす)
情報を整理する仕組みを作れたことが嬉しいし、そのことで気が楽になりました。
私が生前整理に取りくむ理由
終活や生前整理など、老後に備えてする片付けに対しては、死ぬ準備だととらえる人がいるそうです。これは年齢にもよるし、性格にも関係しているでしょうね。
しんどいからやりたくない、子どもに任せるから、という人もいらっしゃいます。
私は単純なので、生前整理をすれば「今」を楽に暮らせると考えています。だから、これまで続けてくることができました。
もちろん子供に負担をかけたくないという気持ちもあります。でも私は、今の自分のために情報の整理をしています。
情報の整理ができていないままでは、今やりたいことに集中できないと思っているからです。なんだか気になるな~という思いを抱えたままではなく、整理して、安心して、好きなことをしたいからです。


終わりに
3月は節目の月です。みなさんも、情報の整理をはじめてみませんか。
書類を含めた情報の整理をしておくと、心の負担が減ります!私も引き続き、やっています。
今月末には書類整理のセミナーを開催するので、「私の整理の仕組みは今のままでいい?」ということもあらためて見ているところです。
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