着物の整理をようやくはじめました
今日は、和ダンスにあった訪問着からふだん着の着物、帯や小物をどんなふうに整理したかまとめました。50代で持病あり、着物がわりと好きだった普通の主婦の着物整理のやり方です。
延べ1週間ほどかかりました。身体より気持ちが苦しくなり、1日1時間半までが限度。毎日はできませんでした。
ただ、今はここまでできて良かったと思っています。納得しながら分けられたので。
段取りがわかったため、あとの着物を整理したくなったときも、今回よりずっとやりやすいと思います。
結論から言うと、手放すと決められたのは18枚で、あとは残しました。思っていたより減らせませんでしたが、気持ちはとてもスッキリしています。
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着物を整理するための準備とやり方▶
1日目、2日目。場所を用意し、残す着物、手放す着物を選ぶ▶
4日目、5日目。撮影。たとう紙入れ替え。気持も身体もしんどさがピーク▶
7日目。着物の整理、終了目次▶
終わりに着物を整理するための準備とやり方
次のような順番で、着物や帯の整理をしました。
●着物を広げる場所を2か所つくり、すべての着物を箪笥から出す
●娘に、残しておいてほしいものを選んでもらう
●箪笥の掃除と換気
●残すと決めた着物を少しずつわけて虫干し
●小物類も点検、いらない帯揚げや帯締めを分ける
●すべての着物や帯を撮影する(思い出のものとして写真のフォルダ分けをしています)
●たとう紙を必要な枚数分だけ注文
●残す着物や帯を、新しいたとう紙にいれて箪笥へ戻す
●手放す着物を、比較的きれいなたとう紙にいれて和室へ
隣の和室も掃除し、着物の虫干しがスムーズにできるよう準備しました。
1日目、2日目。場所を用意し、残す着物、手放す着物を選ぶ
初日は娘にきてもらいました。
着物を広げるためベッドを空け、隣の和室にテーブルを出しました。
隣の和室には、査定をお願いするか決めるまで、処分する着物を置いておくつもりで。和室の方が風通しがいいという理由もありました。
全ての着物を出し、娘に「着たい・残しておいてほしい」ものを選んでもらいました。と同時に、私が残したい着物も選びました。
喪服も残します。立場上、必要だからです。
帯は良い帯と、結びやすい帯のみ残し、あとは思い切って処分することに。
お稽古や初釜、お茶会などで着てきた着物や帯はもう処分します。辛いですが、これらはシミも汚れももう取れませんし、娘が着ることもないものです。
いずれも26歳までにそろえた着物です。
年齢のわりには、地味な色や柄のものが多い気がします。
これは実家の母が、年をとっても着られる着物をと思ってくれていたからだと、あとから気づきました。
シニアライフの人気ブログランキングは?着物のコートは3枚ありましたが、1枚だけ残してあとは処分。
その1枚さえ着ることはないかもしれませんが、まだ思いきれませんでした。
そのコートの色や柄は母と選んだもので、思い出が色濃くて。
留め袖やお気に入りの訪問着、小さなシミがあってもむずびやすい帯、娘が残しておいてほしいといった付け下げなどは残します。
その他、しつけがまたついたままの着物は2枚ありましたが、これは思い切って買い取りに出すことに。
今まで着なかった着物ですから、きれいなまま他の方に着てもらえるほうが嬉しいです。
買い取りしてもらえないかもしれませんが、それら2枚は、お願いしてみようと思う着物です。
4日目、5日目。撮影。たとう紙入れ替え。気持も身体もしんどさがピーク
たとうし到着、査定には出せないふだん着の着物なども記念撮影しました。この頃が、気持ちも体も一番しんどかったです。
画像は、手放す着物の一部と、新しいたとう紙です。
たとう紙は、Amazonで買いました。柄のない一番安価なものですが、窓がついていて薄紙が入っているものにしておきました。
高級 たとう紙(きもの 着物用 10枚セット)おあつらえ 着物用 薄紙入り 窓付き 日本製 雲竜紙高級 たとう紙(帯 おび用10枚セット)おあつらえ 薄紙入り 窓付き 日本製 雲竜紙査定に出しても値が付かない普段着の着物やおけいこで着ていた着物を、それぞれ記念撮影している最中。
切ないしキリがないと思いながらも、自分には必要な儀式だと思って撮影を続けました。
私は、リウマチになるまでは、着物は機会があれば着ていました。幼稚園から高校まで、卒入の式典には必ずといっていいほど。
息子を養護学校へ送ってから着替え、一人でぶらっと気晴らしするのに着て出たり。
リウマチにならなければもう少し楽しめたかな…と思いますが、それはもう考えてもしかたないことなので。
この、4日目5日目あたりは、「リメイクをしてまで着物を残すことは、私にはできない」と気づいた頃でした。
7日目。着物の整理、終了
新しいたとうしに入れた残すと決めた着物を、タンスへ戻しました。
初日は娘に手伝いにきてもらって着物を出し、その後はひとりでゆっくりゆっくり、腰痛にならないよう気をつけながら箪笥へおさめました。
私の場合、60代になってからではもうこの作業はきつかったかもしれません。今回も、娘の助けがなければ、はじめられなかったと思います。
ひとりではもう大掛かりな片付けはできないと、あらためて思いました。
終わりに
50歳でようやく重い腰をあげて家じゅうの片付けをはじめ、大きな家具から小さな本まで、ほぼすべての物に目を通して不要なものを手放してきました。
これに3年くらいかかりました。
それでもなかなか手を付けられなかったのが、写真や着物など、思い出が色濃く残っているものでした。
思っていたほど減らせませんでしたが、頑張って良かったです。
自営業で決して豊かではなかった暮らしのなか、母が家計をやりくりして揃えてくれた着物に、思いを馳せることができたからです。
着物の買い取りをしてもらうかこのまま処分するか、手放す着物の今後が決まったらまた記事にしたいです。
長々と書いたのをここまで読んでいただき、ありがとうございました。読んでいただくことで私の気持ちも整理できました。
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