親を思って泣いた日
「もうこれ以上、お母さんになにもしてあげられない」
「あの小さな体で、家でひとり、ずっと同じことを考えてくよくよしているかと思うと辛い」
「とにかく切ない。かわいそうだよ。お母さんがあんなふうに悩んでること」
夫に母のことを話しているうちに、だんだん泣けてきて、それが号泣になってしまいました。
何年振りでしょう、あんなに泣いたのは。
週末は、実家へいってきました。ひととおり、いつも実家でしていることをして帰ってきたら、それまで堪えてきた気持ちがあふれてしまいました。

(お若い方、衣桁をご存知ですか)
高齢の母が悩んでいること
母が悩んでいることは、この春に起きたある一つの出来事に対してです。
その出来事は、起こるべくして起こったこと。他人が関わっていること。
今の母にはどうしようもないことなのです。
それでも、母はもう何か月も悩み続けています。
論理的に説明すればいったんは納得してくれるのですが、やはり母はどうしてもそのことを許せない。
でも、変えようがない。だから くよくよし続けるのです。
「許せない」という感情
母のこの「許せない」という感情、めんどくさがりの私にはあまりありません。
夫婦喧嘩をしても、いつも私の方から謝ります。不愉快な空気が家の中に漂い続けるのは辛いし、時間の無駄だと思っているから。
言いたいことはお互いに言えた。もうそれでいいじゃないかと。
そんな私には、母のこの頑固さが理解しがたいです。
気持ちはわかるけれど、長引くのがわからない。
これも性格なのか、高齢者独特のものなのか。いずれにせよ、どちらが正しいというわけでもないことです。
気持ちを整理していく
親を憐れんでしまう
不憫でした。
この言葉は母がもっとも使われたくない言葉だと知っているけれど、ほかに言いようがありません。
親が不憫で泣くなんて、私自身、思いもしませんでした。
何度かここに書いてきたように、私の母は若い頃から自分に厳しく、強い人でした。
正義感も人一倍強い。
強いからこそ曲がったことが許せない、融通の利かない面もありました。年齢を重ね、その傾向が強くなっています。
母が許せないのは、他人のことより、むしろ自分のことかもしれません。
80代後半の母は、自立の状態で一人暮らしをしています。
誰かの助けがないとできない、ということは今のところまだありません。
難聴がひどく短期記憶も怪しくなっていますが、ときどき整形外科へ行く以外は持病もなく、料理も毎食つくって食べており、年齢のわりにはしっかりしている方だと思います。
でも、生きていれば、何歳になろうが色々なことが起きるものですね。
弟や妹と話し合いながら、母を支えていく
母に降りかかっている 悩ましい問題.
今回のことに関しては、私も妹も弟も母を励まし できることをしてきました。他のことと同じように、話し合って分担して。
弟は弟の立場から。妹は妹の立場から。
私はいつも、母にこう話します。
もう変えられないことで悩むより、自分が持っている物とか、良いこととか、そういうプラスのことを見ていこうよと。
「まず家があるでしょう?」「借金もないよね」
「お母さんより私の方がずっとたくさんの薬を飲んでいるよ!笑わないで~、大事なことよ」
「今はコロナで行けないけど 落ち着いたらまた 老人会の催しにも行けるよ」
「体操も歌の会も、出られるようになる」
「そんな日のために、今は楽しいことを考えて生きて行こうよ」
終わりに
一つの思いに縛られて苦しんでいる親が、不憫で不憫で泣けてきてしまう。
前向きになろうよと母には言えるものの、私自身もちょっと弱ってきたのかもしれません。長いですから、今回の件も。
でも、話を聞いてくれる夫がいる。
励ましあえる兄弟もいる。
なにより、母は健康。
これをありがたいことだと思って、明るい気持ちで母を支えていきます。早朝から一気に書きました。お読みいただきありがとうございました。
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