ガラーンとした部屋ひとつあれば、いつでも気持ちをリセットできる。

***

息子が突然亡くなり、慌てて親戚が片付けてくれたのをそのままにして使ってきた和室があります。
今も仏壇と小さな机以外何も置いていません。


畳の上にはラグを敷いていました。
そこには息子の落書きやコーラ・コーヒーの染みがたくさん残っていましたが、法要前にめくって捨てました。
あの時、少しも迷いませんでした。


すぐ決められたのは、優先しなくてはならないことが見えていたのと、それが無くてもまだまだ息子を直に感じていられると信じていたからです。
それ以降は、いずれも難しくなっていきました。
でも、この部屋があることで救われてもきました。


和室52


持つことも欲なら、捨てることも欲。
罪悪感は今もあります。
同じことを繰り返している自分が虚しく思えて、ときどき、とても情けない気持ちにもなります。


ガラーンとした部屋は、そんな時の私を俯瞰するのにうってつけの場所なんです。
そこにしばらくいると、心がスッと開いていくような感覚を得られる。
物が減ってきて与えられるのは、空間ではなく、時間なのかもしれません。


なかなか片付かない。人間関係そのものを断ってしまいたいほど疲れている。
もし今、そんな状態の人がおられるなら、部屋の一角でもいいから、何も置かない場所を作ってみて欲しいです。その場所で、ただぼんやり座って過ごすために。
本当はどうしたいのかがわかって、気持ちをリセットできるように思うからです。


一気に冬らしくなって寒いです。体調を崩さないようにしてお過ごしくださいね。
 
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3/29新刊発売。みなさまのおかげです。ありがとうございます。片付けが苦手でも年齢を重ねていても、身軽な暮らしに変えていける、未来は明るい!という思いを込めて書きました。

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原田さよ

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50代からものを減らしてゆったり暮らせるようになりました。自分に使える時間が増えたことが一番嬉しいです。少ない服で楽しむための工夫も綴っています。
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