結婚するまでの娘との距離
「嫌いだと言いたくなったことはない?」重い自閉症の兄を持った娘にこう聞いてみたいときが、今まで何度もありました。幼い頃からいちども「お兄ちゃん、嫌い」と言わなかったからです。どんなに兄から困ったことをされても。
2人の子育ては真剣に、平等にやってきたつもりでしたが、後になって、それは自分の思い込みだったと気づきました。どれほど息子に手がかかっても、娘にはやれるだけのことはしていると思いたかっただけ。
でも今は、そんな考えはありません。娘が結婚して幸せに暮らしているのを眺めていて、そう思えるようになりました。
いいこともそうでないこともあったけれど、私たち家族には濃い思い出がたくさんあります。だから、今が良ければもうそれでいいです。

結婚した娘との距離
その娘が孫を連れて、ちょっと遊びにきていました。娘たち家族は、わが家から車で30分ほどのところに中古の家を買い、フルリノベーションして住んでいます。
友達のような母娘にはならない
友達のような母と娘になることは昔からなかったし、これからも多分ないです。私の思いを、そのまま娘に押し付けてしまうことだけは避けようと決めていました。
でも、結婚してからの娘との距離は、前より近くなりました。立場が同じ主婦になったからかもしれません。

大切だからこそ、近づきすぎない
「使って。まだ手が辛いよね?」、手術後の私に渡してくれたのが、娘が家で切って冷凍してきた野菜でした。
お婿さんのお父さんが楽しんでおられる家庭菜園のです。嬉しかったです。とても。
気になるけれど近づきすぎずにおこう。大事な人とは。この考えが私と娘とは似ていて、その傾向も前より強くなった気がします。
電話やLINEで娘と長話っていうのも、私は全くやりません。「元気?」「あれから大丈夫?」というやり取りはしますが、様子だけ確かめられたらいいと思っているので。
たまにこうして助けてくれるのが嬉しいし、私も、娘には同じようにしていきたい。

(娘がくれたカット野菜の冷凍で作ったおかず)
高齢の親との距離のとり方
先日、義母のデイケアでの人間関係を案じる記事を書きました。
でも、本当に私がしんどいのは、家での毎日のフォローです。あんなに几帳面できれい好きで片付け上手だった義母が、だいぶ変わってしまいました。
一つ一つは大きな問題ではないのに、その後始末で、私はストレスがたまってきていました。
毎日のことでため息が出てしまうのは、私がダメな人間だからでしょうね。んん~、切り替えよう。
「おかあさん(義母)はお寂しいのだから(あなたが頑張るのは当たり前)」。実家の母にこう言われ、へこんでいました。相変わらず母は私に厳しいのですよ~。
でも、だからこそ決めています。どちらの親とも近づきすぎないよう、距離を保って見守ろうと。
終わりに
母たちとの関係でしんどくなっていましたが、そんなストレスも娘の優しさで消えました。
娘がくれたカット野菜で作った料理もいつもの田舎料理。私が作る横で義母はしゃべり続けていましたが、それも聞き流すことが出来ました。
義母が残さず食べてくれることを、素直にありがたいと思えました。

3/29書籍発売。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。
記事:今の暮らしを変えて、人生後半を身軽に楽しく生きる
https://sayoslife.jp/blog-entry-1430.html結婚した娘との距離のとり方、老いた親との距離のとり方
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