義母と私のいつもの会話
「最近、耳が遠くなったようや」
これが義母の口癖。昨日も私の問いかけに真顔でこう返していました。聞こえないから返事ができないという、いわばアピールです。
実際には、もし聞こえていたとしても、もうちゃんと頭に入っていかないことが増えています。
「耳はずいぶん前から聞こえにくくなっているみたいですよ」とは言えません。
「そうやねぇ、ちょっと聞こえてないかなと思う時はあるかな。でも年をとれば、みんなそんなもんですよ」
という、あまり意味のない会話。
もう100回はしてきたかもしれません。いいのかな、これで?
私は、去年からはじまった義母の被害妄想にすっかり怖気づいています。
もう本当のことを伝えても、お互いのためにならないと思っていました。
義母の要介護認定の結果が来た。涙が出た。
ちいさな物忘れがまた増えてきた
そんな義母ですが、トイレの電気の消し忘れが増えたと思っていたら、最近は、水道の蛇口の閉め忘れも出てきました。
単にきっちり閉めていないというのではありません。
ジャージャー水を出したままリビングへ戻ってきて、ふつうにぬり絵をしているのです。
節約こそ主婦のつとめ
戦前生まれの人なので、電気代や水道代の節約は主婦のつとめだと考えて譲りません。これは実家の母も同じです。
そうとう暑くてもエアコンをいれない。
そうとう寒くてもストーブをつけない。
「しんどくなったら何んにもならないからね」と言って、私や夫がスイッチを入れてまわるという日常でした。
お互いに負担のかからないやり方を探して
正直いうと、めんどくさいです。
だから、タイマーをかけて義母に気づかれないようエアコンが稼働するようにしました。
いつのまにかエアコンが入って快適になっているのですが、義母はそれに気が付かないのです、もう。
こんなやり方でいいのかどうか疑問です。
でも、本人にも私たち夫婦にも負担がかからないベターな方法だと思って続けています。
プライドの高い要介護者に使うことば
そんな義母が、水道の蛇口の閉め忘れをするようになり、どうしたものかと考えました。
伝えるにしても、どう言えばいいやら。
「下の世話をさせているわけじゃない」と言い張るような、プライドの高い人です。
このあたりが難しいところ。
義母はふつうにトイレを使えていると、自分では信じています。
ですから、黙って私や夫がそのつど蛇口を閉めに行けばいいか…とも思いました。
そのほうが楽ですから。それに、怒らせてしまうと、あとがしんどいです。
ですが、しょっちゅうだと、こちらも辛い。
ケアマネさんに相談してみた
そこで、ケアマネさんに相談してみました。するとあっさりこんな返事がきました。
「言ってあげてください。そのまま」。
「おかあさん(義母のこと)は、まだ今ならわかりますから」。

「でもまた、悪く取って泣いたりしないでしょうか…」と私。
「大丈夫、大丈夫。お嫁さんのことを頼りにしているので、子供のように言うことを聞くと思います」とケアマネさん。
終わりに
私には、なにかにつけ「義母がまた悪い方へ取るのではないか」とびくびくする癖がついていました。
悪い方へ取っていたのは、義母ではなく私だったという笑えないはなしですよ。
というわけで、気持ちをサクッと切り替えます。
また義母が水を出しっぱなしにして出てきたら、軽く声をかけてみます。なんとかなるさ。
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