昨日の記事には多くのメッセージやtwitterのリプライをいただきました。ありがとうございます。おかげさまで、だいぶシャンとしてきました。
▶また強い頭痛と吐き気でダウン、これからの対策は>楽しいことを目標に、明日からはもう少し前向きなことを書いていきたいです。
こう書いたばかりなのに、また暗いタイトルですみません。でも、中身はそうでもありません!気軽に読んでみてくださいね。
家族から逃げたいと思ったときは
今朝ふと目に留まった、ダブルケアをしている人の経験談。子育てしながら親の介護もしている人の話でした。私より若い世代の人です。
読んでいたら、亡くなった息子との日々を思い出しました。私がいかに自分本位で、世間知らずだったかということも。
高齢の親と同居していると、いろいろあります。ここでよく書いてしまうように、今すぐ逃げ出したいと思うときも。そういうとき思い出すのが、いちばんしんどかった頃のことです。

重たい話には興味がなかった自分が
世の中には問題を抱えた家族と暮らしている人がたくさんいます。でも、息子を授かるまでの私は、そんなことは全く考えませんでした。
重い知的障害のある子との暮らしは、外に出たくても出られない暮らし。でも、出ないと何も変わっていかない暮らしでした。
心を緩める間がないほど、いつも息子の強度行動障害と発作のことで頭がいっぱいでした。
家事も娘のこともちゃんとやりたい、夫にはこれ以上しんどい思いをさせたくない、でも、私も壊れないようにしないといけないと思っていました。
そうなってはじめて、平和な暮らしがいかに貴重で手に入りにくいものだったかがわかりました。
と同時に、状況は違っても、家族のことで悩んでいる多くの親子に思いを馳せるようになりました。
無表情な息子が見せた笑顔
重い自閉症だと表情がほとんど変わらない子が多いと思います。息子もそうでした。パニックになっているとき以外は、ほとんど無表情。言葉もずっと話せませんでした。
でも、そんなだからこそ、ごくたまに見せる笑顔は最高に愛しくて、今も忘れられません。話せない息子が笑うのは、心の底から愉快なときだけなのです。ああリラックスできているんだなと思えて幸せでした。
正直、なんども、この子から逃げたいと思いました。ふつうに暮らしている人たちがうらやましくなることもありました。
でもそんなときほど、無意識に息子のあの笑顔を思い出すのです。
きれいごとでは済まない日々の連続だったので、この先も美談にはできないし、しません。
でも、義母と暮らすようになった今、あのときの経験を少しでも活かせたらいいなと思っています。しんどいな…と思ったら、良かったときのことを思い出して切り替えたいです。

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