介護の基本もぶっ飛んだ
「もう、いいかげんにしてください!」ずっと抑えてきたのに、昨日は言ってしまいました。しかも大きめの声で。
連日の義母の被害妄想で、私は前の夜、一睡もできませんでした。イライラして余裕がなくなっていました。
なにやってんだ私は。馬鹿なの?考えろもっと。落ち着け。
こう自分に言いながら我に返り、気持ちを立て直して対応したら、なんとか義母は落ち着いてくれました。
高齢者といっしょにパニックになるなんて、まったく意味がありません。情けないです、こんな自分。
わかっているつもりでいろいろ工夫して乗り越えてきたのに、いっしゅんで惨めになりました。
高齢者は環境の変化に弱い
このたびのコロナ渦。世の中がたいへんになっていくのと並行して、義母が被害妄想を起こす回数が増えました。
認知症に限らず、高齢者はふだんと違うことがあると混乱しがち。
そう聞いていたし、経験もしてきたので、先回りして工夫してきました。ですが、まだ足りませんでした。
こんな記事も書いています。
→ なぜ同居に失敗したのにまた義母を引き取ったか義母はなんでも悪い方へ取ってしまい、すぐ泣いて訴えてくるようになりました。
大丈夫だよと説明しても、頭に入っていかないようでした。
先週から今週にかけてはそれがひどくなり、日中だけでなく夜中にも泣きながら廊下をウロウロしたり。
わかっているのです、本人がいちばん辛いってこと。でも私もそんなに強くはなれませんでした。
笑顔で、というのはもう仮面をつけているような感覚です。
めげそうになりましたが、冒頭で書いたように対応してみました。
小さい子に話しかけるようにして膝を床に着け、ゆっくり大きな声で言葉をかけていきます。
認知症の被害妄想への対応
認知症の被害妄想への対応、基本は次の4つだそう。
●否定しない
●話に共感する姿勢を見せる
●周囲に相談する
●相手と距離を取る
パニックを起こされるたびこれらを意識してやってきたつもりです。でも、昨日は私に余裕がなくて、すぐにはできませんでした。
落ち着いた義母をたしかめてから、ケアマネさんに連絡。
幸いすぐにケアマネさんと話すことができ、その日の夕方、わが家へ訪問もしてくれました。ありがたいですし、幸運でした。
一緒になって怒ってしまうと、結局はそれが私自身に跳ね返ってくる。
逆に言えば、そのとき耐えて頑張っておけば義母は落ち着き、私もラクになる。
んんー、わかっていたはずなのに昨日はマズかったです。今度はもう失敗したくありません。

被害妄想を起こすようになったきっかけは、前にご紹介したように、娘が孫を連れて里帰りしてきたことでした。昨年の3月です。
「嫁(私)の関心がそちらへ向いてしまう。自分は邪魔な存在」。
こんなふうに義母は思い込んだようでした。
そう思わせないよう必死で工夫していた私にとって、毎日くりかえされた義母の被害妄想は憂鬱なものでした。
ふつうの日々に戻りつつあっても、お盆や年末年始などふだんと違うスケジュールになると、また義母は混乱しました。
終わりに
介護の専門サイトでは、さまざまな工夫が紹介されており、勉強になります。自宅や遠距離での介護経験のある友人たちの話も、具体的なのでとても参考になります。
でも、最後は自分で決めねばなりません。
本人の状況や性格、わが家の環境などに合わせてアレンジする。これが出来ないと、うまくいかないからです。
仕事や子育てといっしょで、経験を積んでいってこそわかることが多いのだとあらためて実感する毎日です。
いろいろなことが起きますが、前向きにとらえて生きていきたいと思います。
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