捨てることより苦手だったこと
片付けが下手と言っても、いろいろなタイプがありますよね。
私がここまで断捨離を続けてきてわかったのは、自分が、捨てることより収めることの方が苦手だったということです。そしてそれは現在も続いています。
センスがないのはわかっていましたが、片付ける=収納だと長いあいだ思い込んでいたので、そこさえ改善することが出来たらなんとかなると信じていました。
特にリビングとキッチンについては頑なにそう思っていました。
私にとっては、この考えが片付かない原因の最たるものだったのに、気づくまでだいぶ時間がかかってしまいました。
うちと同じように、LDKが狭くて、全体的にも暗いという方おられますでしょうか。
私のしてきた失敗を、整理しながら書いてみようと思います。何かの参考にしていただけると嬉しいです。
こんなふうに、時々、過去の自分の頭の中をのぞいてみるのもいいものです。この先の体力の使い方を考えるうえで、自分の経験が一番役に立つと思っているからです。
●片付け下手の脳内。窓は大きくてたくさんある方が良いと思っていた。
●収納も、多ければ多いほど良いと考えていた。無ければ作ればいいと思った。
●後悔するより、失敗経験を利用して片づけていくほうが楽しい。
この順番で書いています。
(画像は、
「リビングすっきり◆悩みを手放して小さく暮らす」で使ったものです)
片付け下手の脳内。窓は大きくてたくさんある方が良いと思っていた
うちのリビングは、狭くて暗いです。しかし面積の割に窓が多い。つまり、収納はもちろんのこと「壁」が少ないんです。
何も置かなければそこそこ明るい部屋に出来ると思うのですが、置ける家具が非常に限られているということに変わりありません。
このことに気付いたのは、住み始めて何年もしてから。東向のリビングで日の入る時間は少ないけれど、窓がたくさんあることに初めは満足していたのです。
引越し後も子供たちはまだまだ自分の部屋よりリビングにいることが多く、習い事や塾、福祉サービスの利用などが加わると、ますますリビングを利用する時間が増えていきました。
どんどん慌ただしくなるのに、私の体力はどんどん減る。様々な荷物を1階へと降ろさざるを得ない状態になってやっと、リビングには窓よりも壁が欲しいと思うようになりました。
壁の前に荷物は置けても、窓の前には置きにくいからです。
(午前中だけ明るいです)
もう少し暮らし全体を見通す力が私にあれば、どんな条件でも住みやすく変えていくことが出来たと思うのです。
でも、この頃から、せっかく買った家に対して不平ばかりを募らせるようになり、焦り始めました。
収納は、多ければ多いほど良いと考えた。無ければ作ればいいと思った。
賃貸で住むと決まった時に購入したラックを、新しかったこの家の狭いキッチンへ無理やり入れました。
予算がなかったんです、新たに収納家具を買うための。
見た目を少しでも良くしたくて、布やレースで目隠しカーテンを作り、中にはフックやつっぱり棒を駆使して収納場所をたくさん作りました。
そこへ、LDKで使う数々の物を押し込んでいきました。
ひまさえあればカタログを眺め、サイズを測り、「ここに、これを置いたら、こちらの古いのを捨てられるし、あれとこれとそれも綺麗に収まる」などと真面目に考えてもいました。
でも、その先でもなかなか、新しい収納家具を買うことはできませんでした。
この時もまだ私は、物を減らせば収納へのハードルが下がるかもしれないという発想は全く浮かんできませんでした。
居心地の悪い原因は物をしまう場所がないから。そう思い込んでいました。そのうち、何故そうなったかとか、どうすればいいかということを、考えなくなりました。
今の私がそこへ戻れるなら、間違いなく、「捨てる物はないだろうか。まず先に減らせば楽になるはず。」と考えたろうと思います。
後悔するより、失敗経験を利用して片づけていくほうが楽しい
私と同じように、片づけなくてはこの先まずいことなる・・・と心配したり迷ったりしておられる方、いらっしゃいますか。
そんな時は、いちど肩の力を抜いて過去を振り返ってみて欲しいです。もう当時に戻ることは出来ませんけど、躓いた経験を活かすことは可能だと思います。
年を取るのも悪いことばかりじゃないです。
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2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。